昭和51年 B5判 P144 カバースレ、端少イタミ、背および内側ヤケ 小口からページ端にかけてヤケ、時代シミ 巻頭・巻末ページシミ汚れ
「超常世界への挑戦シリーズ」第3冊目。
“人類発生以来、幻想的で恐ろしい動物の話が生まれ、その多くが現在まで残っている。火を吐くドラゴン、逃げ足の速い一角獣、魅惑的な人魚の話は、想像の世界のものと考えられよう。しかし、巨大な人間に似たイエティとその北アメリカの同族ビッグフットは、生存していないと断言できようか。また、ネス湖の怪物、その他深海の恐るべき生き物は、実際に生存しているのではなかろうか。
アンガス=ホールは探検家、科学者、ハンターたちから集めた証拠を示し、数々の伝説民話を聞かせてくれる。 今日、世界の動物の秘密がすべて解明された、と言い切る動物学者は少ないだろう。このことは、少数でも有史以前の動物がどこか人跡未踏の地に生き残り、今なお生存していることを意味しているのであろうか。ホールはこの魅力的な問題を扱って、驚くべき結論を呈示している。”(カバー袖紹介文)
目次:
1 神話と人間の心に生き続けるドラゴン ―美しい乙女をおどし、勇敢な騎士に挑戦したドラゴン。火を吐く伝説上の動物。ここでは西洋の名高い物語を紹介し、東洋のドラゴンと比較する。
2 人魚と一角獣 ―人魚も一角獣も、不思議なロマンスの世界にすむ生き物である。 いずれも、どこかなまめかしいところがあり、性的な意味合いを持っている。
3 深海の怪物たち ―深海には、巨大な怪物がすんでいるらしい。化け物めいたイカやタコ、その他正体のわからぬ怪物について、資料に基づく話を紹介する。
4 ネス湖の怪物 ―怪物として人気のあるネッシー。スコットランドのネス湖には、濁った水中深くに巨大な生き物がいるのだろうか。
5 恐竜は生き残ったか ―太古の中生代にのさばっていた恐竜。とうに死滅したはずだが、アフリカの奥地には、恐竜の物語が今も伝えられている。
6 ヒマラヤの雪男 ―雪男(イエティ)を見た、と証言する人は数多い。その正体を突き止めるために、何度も探検隊が出発したけれど,問題は未解決のままである。
7 北アメリカの怪物たち ―雪男の異種とも目されるサスカッチ。足跡は採集できたのだが、謎は残ったままである。毛むくじゃらの巨人は、森にひそんでいるのか。
8 怪物映画 ―フランケンシュタインからキングコングまで、大衆は怪物が好きらしい。映画や書物が、いやが上にも我々の空想をあおる。