2000年 B5判 P128 表紙角僅折れ跡 扉ページ端シワ
“徳島が生んだ日本SFの父・海野十三は、二十世紀のほぼ中間地点一九四九年五月十七日に五十一歳で世を去った。本書は歿後五十年の節目に海野を偲ぶべく企画された追悼資料集である。海野ファンはもとより、多くのSF・探偵小説愛好者に喜ばれるものとなるであろうことを信じてやまない。”(表紙紹介文)
海野十三歿後五十年を記念し、半ば私家版的意味合いをもつ出版物として1000部限定で刊行された冊子。
資料写真(モノクロ)や、逝去当時の作家たちの弔辞、雑誌・新聞などの追悼特集の影印、単行本未収録随筆集その他を収録する。
目次:
感謝の言葉(刊行にあたって)(佐野英)
海野十三先生の想い出(小松崎茂)
海野十三と太平洋戦争 ―「SFの父」と呼ばれた作家の悲劇的生涯―(橋本哲男)
ふるさとの匂い ―「三人の双生児」と安宅(あたけ)(山下博之)
【初公開写真資料集】
海野十三告別式(撮影:吉岡専造、橋本哲男)
海軍報道班時代の海野十三(撮影:吉岡専造)
付=年表構成 「日新丸乗船から半年後の世田谷での再会まで」(吉岡専造)
吉岡恵造氏から海野十三の会への書簡1-6
【追悼資料集】
江戸川乱歩「弔辞」/長谷川伸「弔辞」/横山英太郎「弔詞」/小林時枝「弔詞」/村田文男「弔辞」/『宝石』昭和二十四年八月号*追悼関連頁/『探偵作家クラブ会報』第二十五号(昭和二十四年六月)*追悼特別号/『関西探偵作家クラブ会報』第十七号(昭和二十四年六月)*追悼関連頁/『探偵作家クラブ会報』第二十六号(昭和二十四年七月)*追悼関連頁/『日本探偵作家クラブ会報』第九十六号(昭和三十年五月)*追悼関連頁/『愛書趣味』復刊十一号(昭和二十四年十二月)*追悼関連記事/『書林』*追悼関連頁
【単行本未収録随筆集】
科学小説の未来/奇跡に近い世界的小説/乱歩氏の懐し味/水谷準を讃える/私の好きな作家/大真打ひとり光る/荒唐無稽を排するはよろしくないこと/恐怖について/寺田先生と僕/探偵作家お道楽帳・その五「海野十三氏の弁」/カルメン競演録/レヴュウ掻集記/南太平洋科学風土記/炬燵丸船長/十五年前の永瀬平一君/海野先生を訪ねて
【スクラップ資料集】
解題(池田憲章、小西昌幸)
編集メモ