1990年再版　四六判　P254＋文献P10　カバースレ、背から端にかけてヤケ、端少イタミ　P247端少汚れ

“本書は、一見しただけでは非合理的で説明不能のように見える生活様式を扱っている。ここで扱う不可解な慣習のうち、あるものは、まだ文字文化を持っていない「未開の」諸部族―例えば、自分がいかに豊かであるかを示すために自分の財産を燃やしてしまう、自慢好きなアメリカ・インディア ンの酋長たち―のあいだに見られるものである。また、発展途上の社会に属するものもある。私がよく例にひくのは、飢え死にしかねない状況でも牛肉を食べようとしないヒンドゥー教徒である。そしてまた、あるものは、我々欧米人の文明の歴史の主流に属するメシアや魔女と関係している。私の主張を明確に示すために、本書では、解きようのない謎としか見えないような、奇妙で論争を引きお こすたぐいのケースを、故意に選びだした。……”（本書「プロローグ」より）

目次：
序

プロローグ
1　母なる牝牛
2　豚を好む者と嫌う者
3　未開部族の戦争
4　獰猛な男性
5　ポトラッチ
6　幻の積荷《カーゴ》
7　メシア
8　平和の御子の謎
9　ほうきの柄とサバト
10 熱狂的な魔女狩り
11　魔法の復活
エピローグ

訳者あとがき
参考文献