
2016年 A5判 P229 帯・カバー端僅イタミ
“神話をもたない民族はない―。私たちにも馴染み深い杉、松、欅、樅、桜、リンゴ、オレンジ、桃、蓮、ユリ、スミレから死の花ダチュラ、アンコリー(オダマキ)まで、樹木や花、果実にまつわる各地の神話伝説昔話 ・民俗風習などを渉猟。さらに、日本とフランスの文学に描かれた植物についても考察する。運身の大著『世界動物神話』に続き、比較神話学の第一人者が積年の研究の圧倒的な蓄積を基に綴る待望の第二弾!!”(帯文)
目次:
はじめに
【I 神話の森】
アドニスの園/オシリスの芽生え/スサノオの尻の毛/木の股・女神の股/ユグドラシル/常若のリンゴ/オリーブの木/物言う葦/トウモロコシの母/キュロス王/『古事記』の樹木/風土記の樹木
【II 神話の花園】
ロータス/チューリップ/ユリ/スズラン/スミレ/サンザシ/ヨモギ/ミルテ/シダ/ヒナゲシ/ナデシコ/サフラン/プリムラ
美術の世界の草木 {ボッティチェルリ《プリマヴェラ》/ルドン《沼の花、悲しげな人間の顔》}
【III 樹木の民俗】
五月の木/チャペルの木/釘の木/癒しの木/命の木/首吊りの木・吊し首の木/血の出る木/成木責め/魔除けの木/呪われた狩り
美術の世界の草木 二 {クールべと森の絵画}
【IV 昔話の森】
桃太郎と花咲爺/美女と野獣/三つのオレンジ/眠り姫の森/夫婦の運・産神問答/食わず女房―ヨモギと菖蒲/リンゴ娘/「世界の民話」から/「日本の民話」から
【V フランス文学の花と樹】
ロンサール『恋愛詩集』/緑陰のルソー『孤独な散歩者の夢想』/バルザック『谷間の百合』/デュマ・フィス『椿姫』/からみあう執念 ネルヴァル/悪の花、死の花/ジオノ『木を植えた男』/サンド『物言う樫の木』/トゥルニエ『フライデーあるいは太平洋の冥界』/ヴィアン『うたかたの日々』/グランヴィル『火炎樹』/イタリア文学の森(●ボッカチオ 『ナスタジオ・デリ・オネスティの物語』 ●カルヴィーノ『木のぼり男爵』 ●パヴェーゼ『月と篝火』)
美術の世界の草木 三 {コロー《モルトフォンテーヌの思い出》/ルソー《蛇使いの女》}
【VI 日本文学の花と樹】
梶井基次郎『桜の樹の下には』/内田百�痢慷嬪�』/内田百�痢慳斛 戞診澪蟒媽検惴顕宗戞唇舵�公房 『デンドロカカリア』/大江健三郎『M/Tと森のフシギの物語』/賢治の森/泉鏡花『高野聖』/井上靖『欅の木』/大岡昇平『武蔵野夫人』/国木田独歩『武蔵野』/山本周五郎『樅ノ木は残った』/山本周五郎『夜の辛夷』/水上勉『弥陀の舞』/水上勉 『櫻守』/高田宏『木に会う』/石上堅『木の伝説』/日本文学の花と樹拾遺 (◇一茶と彼岸花 ◇辛夷の花 三好達治 ◇萩原朔太郎 恋を恋する人 ◇『枕草子』の花)
おわりに
参考文献
註記
索引