昭和41年　A５判　P226　二重箱　外箱ヤケ、汚れ、少イタミ　本体背ヤケ、セロハンカバー少イタミ

古書蒐集家、艶書・カストリ雑誌の研究家として知られる斎藤夜居による、責め絵画家・伊藤晴雨に関する研究。

“本書は書物愛好家・斉藤夜居氏が数年来あつめて居られた晴雨先生の多数の随筆書・画集をもとに編述されたもので、巻頭の「風俗変遷史」十図の復刻など近世風俗畫にご興味を持たれる方々にもおよろこび願えるかと存じます。記述は主として、特異な風俗画家・考証家として知られた伊藤晴雨翁の責め芸術（その新浮世絵と写真）に就いて述べ、幼年期より青年時代、絵師として独立するまで、そしてその特殊な芸術の完成期に達 した壮年時代の人生・生活的苦悩に重点を置き、さまざまなエピソードを織リまぜ、珍らしい図版・写真版を豊富に挿入いたしました。”（別紙刊行ご案内より）

目次：
晴雨鑑賞（源氏節の稽古屋）
風俗遷史解題（磯部鎮雄）

雪責
責の四十八手
晴雨素描
逆さ吊り
燔刑（ひあぶり）に就いて
動坂の化物屋敷
『責の話』『論語通解』
晴雨と竹酔
責め受愛者のむれ
伊藤晴雨余聞

地図の説明
晴雨文献・参考書目・その他
後記