1984年 四六判 ソフトカバー P210 カバーおよび小口からページ端にかけてヤケ、少汚れ
屠蘇酒、七草粥、楊枝加持、節分、灌仏会、はしか絵など、病や邪気を祓い、無病息災を願う習俗や行事、俗信などについて解説。
目次:
一 生活文化の伝統
{服薬と内服/染色/食/水/酒/酒は百薬}
二 邪気払いの屠蘇酒
{医者の歳暮/屠蘇の伝来/屠蘇進御の次第/屠蘇の語の意味/使用の変遷/本来の目的}
三 正月の遊戲
{宝引と橙/橙は疝気の薬/羽子つきの呪術/羽子板/羽子の木}
四 七種粥
{春の七草/七種粥/鬼鳥/姑獲鳥/星祭}
五 小豆粥と粥杖
{小豆粥/粥占い/卯杖}
六 頭痛封じ楊枝加持
{楊枝加持/楊柳と楊枝/蒲柳の質}
七 節分の民俗
{節分と鬼/鬼門/寝小便売り/除病行事}
八 淡島さまとヒナ祭
{淡島信仰/流しビナ/草人形/上巳の祓/ヒナ遊びからヒナ祭へ/ヒナ祭の供え物}
九 鎮花祭と除疫
{季春と疫病/大和の鎮花/祭/農耕儀礼が先行/薬師寺・花会式/率川神社の三枝祭/百合病/今宮のやすらい祭/今宮のあぶり餅}
十 卯月八日の行事
{濯仏会/便所の虫除け/八日花}
十一 端午の節供と薬
{端午の節供/薬猟/蒲の節供/薬玉}
十二 天然痘の民俗
{天然痘の流行/疱瘡神を祀る/湯尾峠の孫嫡子/孫太郎稲荷と半田稲荷/疱瘡神のあやまり証文/赤色調度・赤刷/酒湯}
十三 麻疹の民俗 三
{麻疹の流行/はしか絵/流行唄/タラヨウの葉/麻疹の呪い}
十四 夏の保健行事
{夏越祭/茅の輪/七夕祭}
十五 コレラの民俗
{コレラの侵入/庶民の心情/コレラのパロディ/明治のコレラ・黄色はコレラの標/防疫のくすり/コレラの流言飛語}
十六 鬼灯市
{赤トウモロコシ/ホオズキ/愛宕の通夜祭}
十七 菊の節供
{茱萸囊/菊花酒/(付)菊酒の名品/(付)秋ナスのこと}
十八 神無月
{橘黄医青/良薬はロに苦し/薬せざれば中医を得/亥の子餅}
十九 神農さんと冬至祭}
{立春正月/冬至信仰/冬至の食物/柚子湯/神農さんを祀る/薬の発見者・神農/神農の性格変貌/食物と薬/医療人のもとは調理人/もう一つの医療神}
二十 師走の防疫行事
{事始/煤払い/道饗祭/しめ縄/おけら詣で}
おもな参考文献
あとがき
索引