1992年　四六版　P220　カバー上部少イタミ　遊び紙少汚れ（テープ跡か？）

アジア民造研叢書３

目次：
はしがき
龍とナーガと蛇（山本達郎）
　｛一　造形と意味／二　権威・権力と龍／三　龍と祭り／四　良い龍と悪い龍｝
蛇と龍―土着の思想と舶来の造形（金子量重）
　｛一　祈りの造形としての蛇／二　造形にみる龍の創造／三　朝鮮半島／四　伝来してきた龍の象徴｝
日本の龍蛇の行事と芸能と（西角正大）
　｛はじめに／一　民俗行事のなかの龍蛇／二　神事と龍蛇信仰／三　芸能―神楽と「道成寺」｝
日本の神楽における龍と蛇―荒神信仰を中心として（鈴木正崇）
　｛一　荒神信仰と「名」／二　神楽次第―神事と龍／三　霊的存在としての龍蛇／四　龍女伝承と神殿の位置付け／五　龍蛇の意味と特性｝
朝鮮の龍と蛇の信仰―王権と水神、富と怨霊のシンボル（依田千百子）
　｛一　朝鮮の龍と信仰　（1　雨水の統御者としての龍／2　王権と龍／3　民間伝承の龍―多彩なイメージ）／二　朝鮮の蛇の信仰　（1　豊穣のシンボル／2　済州島七星蛇信仰／3　済州島の蛇神持ち信仰／4　怨霊と蛇／5　善妙説話と光清アギ祖上神本解）｝
太陽信仰と龍（萩原秀三郎）
　｛一　日本の龍蛇信仰の始原と本質／二　中国古代の太陽信仰／三　射日神話と龍蛇／四　太陽祭祀と龍の去来表徴｝
華麗に成熟した龍（百田弥栄子）
　｛一　龍の想像と創造　（1　六千年前にさかのぼる龍の紋様／2　戦国から秦漢にかけての龍／3　伝承の視座／4　龍の鶏志向／5　龍の角はオンドリの角／6　龍とムカデと鶏の力関係／7　鶏は雷神（ムカデは山神）／8　雷神の職能と象徴／9　龍の職能と象徴／10　龍の造形）／二　オンドリ・ムカデ龍の群像　（1　〈オンドリ雷神〉／2〈オンドリ龍〉／3　〈ムカデ龍〉／4　〈オンドリ・ムカデ龍〉／5　河姆渡のオンドリ／6　多頭の龍）｝
広西壮・侗語諸族における龍蛇観念の研究（覃聖敏　訳：百田弥栄子）
　｛はじめに／一　「図兀」と龍／二　龍と蛇の関係／三　龍王と雷神の関係／四　蛇とムカデとオンドリの関係／五　龍蛇の観念の発展と敷衍｝
龍と蛇―古代中国の場合（量博満）
　｛はじめに／一　卜辞にみられる龍と蛇　（1　文字／2　用例／3　字素に関連して／4　龍と鳳凰）／考古資料よりみた龍と蛇　（1　龍／2　蛇）｝
北アジアにおける龍と蛇―伝承と造形からの断章（荻原眞子）
　｛はじめに／一　宇宙樹について／二　地下界と龍蛇／三　天空と龍蛇―「天の蛇」、「虹の蛇」／四　シャマン・龍蛇・虹／おわりに｝
インドにおけるナーガの表徴（小西正捷）
　｛一　龍と蛇／二　古代アーリア民族の龍／ヴリトラとインドラ／四　ナーガとガルダ／五　不死と再生／六　同義と反義／七　ガルダとクジャク／八　拝されるナーガ／九　従属するナーガ／一〇　ゆれ動くナーガ｝
オリエントの龍と蛇（増田精一）
　｛一　蛇から龍へ／二　牛と龍（蛇）／三　騎士の象徴としての龍｝
イスラーム美術における龍（ヤマンラール　水野美奈子）
　｛はじめに／一　「龍」という言葉について　（1　アラブ系の「龍」／2　イラン系の「龍」／3　トルコ系の「龍」）／二　龍の形態的変遷と特色／三　龍の象徴性　（1　天・宇宙の象徴／2　惑星・星座の象徴／3　英雄・支配者の象徴／4　悪の象徴／5　生命力の象徴／おわりに｝

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