昭和61年3版　四六判　P518　帯付　天少シミ汚れ

“いまこそ甦る古代日本の叡智！！
待望久しい超古代史文献『ホツマツタヱ』本格研究書
宇宙創成、暦、方角、年中行事、転生、男女の道、食事、医療、和歌、葬儀、建築、占断　―人間と宇宙にわたる万相を美しく貫く四十八音の世界を、気鋭の研究家がやさしく、深く紹介する。言霊学革命の書！！（帯文）

目次：
はじめに

序論
　｛言霊とは／ホツマツタヱについて／小笠原通當／ホツマの文字《ヲシデ》と五母音／ホツマツタエと原記紀／ホツマにみる日本文化の特徴／ホツマ＝言霊学／本書の構成｝

ヒ　フトマニ　｛言霊四十八音の構成／従来の太占とは／古代日本のフトマニと「アウワ」の音義／「アウワ」と天祖《あめのみをやの》尊／トホカミヱヒタメ八神の八つの言霊／トホカミエヒタメ八神と八角九角の原理／サヲシカ八咫冠《やたのかむり》／八咫の原理／トホカミヱヒタメと八幡信仰／後世に受けつがれたトーカミエミタメ信仰／年中行事の中のトホカミヱヒタメ／兄弟《エト》の神／古代日本の暦《エト》／フトマニの構造／フトマニの使用例／神々として配られていた言霊／フトマニの名義｝

フ　アワの歌　｛アワの歌／いろは歌、大為爾《たゐに》の歌、天地《あめつち》の歌／「アワの歌」の言霊作用／中国の五臓六腑／陰陽五行説／中国の相剋観とホッマの「結い和す」／ホツマツタヱの文献的明確性／ホツマッタヱの五クラ六ワタ／素朴だった古代日本の「ミヤビ」／ミヤビと「情け」の関係／「アワの歌」「五臓六腑」「ミヤビ」―「情け」の系譜／男女和合の教育／「アワヤ」の音義／『水穂伝』の「アヤワ」／『伊豆母迺美多席』の「アヤワ」／アワヤの原理と日本の自然観／紋《アヤ》と和《ヤワ》｝

ミ　琴　｛中国の琴／和琴と天照大神／『ホツマツタエ』に載る和琴の起源／八雲打琴と大蛇／中山琴主の八雲琴／葛垣打琴・糸薄打 琴の神力と「アワの歌」／「琴」と「コトのは」／真澄鏡と琴の本源／医術の祖神大己貴命・少彦名命と琴／天照大神の三女神と琴｝

ヨ　天御柱　｛丸のアワ歌と地のアワ歌／御柱巡りの三書比較／柱の巡り方／アワと左巡り右巡り／男女の言挙げ／アワの宇宙原理｝

ヰ　神葬祭　｛喪祭り／仏教にはない先祖崇拝の思想／四十八日間の喪／言霊四十八音と四十八日／不忠・天稚彦の八日八夜の葬儀／日本武尊の大葬儀／日本固有の死生観／伊弉諾・伊弉冉尊の生と死の誓い／サラシカ八咫冠の原理／八元幡と八豊幡と八咫の原理／天界の八重和幣／天照大神即位とトホカミヱヒタメの力／「熱田宣」／証明された八咫の原理／八角だった塩釜神社の神輿／転生観としての往来の道／鈴明の道と転生の教え／分離する魂と魄／宗と源／天悠紀《アユキ》・地主基《ワスキ／魂魄どこへ還るのか／高天原と高天腹／死は誕生、生は受胎／天上の高天原と地上の高天原／古代思想の宝庫である神葬祭｝

ム　和歌　｛古代より三十一文字はあった／和歌は若という意味／和歌の起源／三十一文字にこめられた古代天文学／不明確な枕詞／「足引きの山」「葦引きの大和」の起源／ぬばたま―オシクサー烏扇の循環思想／『古語拾遺』にみる稲虫祓いの伝承／船をつくられた神々と枕詞／五百継天真栄木と五百箇／回り歌と言霊の作用／「八雲立つ」の御神詠と大蛇の物語り（・大蛇の転生　・八岐の大蛇との対決　・白人と胡久美　・荒金の血　・破れた素義鳴尊の縁談　・共涙　・持子、早子の陰謀　・許された素戔嗚尊　・天岩室　・「八雲立つ」の御神詠　・千暗の罪　・歌の解釈　・大魔軍起る　・語釈）／大蛇の実体は妬み／大蛇の防御策｝

ナ　語源　｛難祭りの起源と天児／笹気と酒／古代日本の年中行事／東西中南北《キツヲサネ》の語源／ウヒルキ―天照大神男神説―／古代日本建築と鳥居の起源｝

ヤ　伊勢の道とアイウエオ　｛伊勢はイモ・ヲセの略／日月星／日精霊《ひウル》と月精霊《つきナミ》／宇宙の中のイモ・ヲセ／夫婦和合／鈴明の道とエビス・大黒／伊勢と鈴明／日立ち腹帯（・驚異の古代日本医学　・腹帯と言霊　・香取、鹿島、息栖神社の深い関係）／日本固有の五元観―アイウエオ―／○―空《うつほ》という概念―／アイウエオと空風火水埴／古代日本の食事観／肉食忌みの科学

コ　掌相《タミメ》　｛言霊の宝典ホツマツタヱ／ヲノコロと掌相／ヲと菊《ここ》の原理｝

ト　三種神宝と言霊　｛トの教えと瓊／一十の原理／八咫鏡と八民／剣の語源｝

ホツマツタヱ一紋全注訳
参考文献