昭和54年初版　Ａ５変型判（ページ部分14.8×20.0）　P258　帯端少イタミ、背少ヤケ　函背少ヤケ、少シミ汚れ　本体背少ヤケ

“後鳥羽生誕八百年―言語藝術の歴史の闇に一閃する光芒。美の探究者が放つ妖光、その變幻を、魂の虹彩に捉え、見失われてゐた「眞」の姿を映し出す。
實朝、後鳥羽院、世阿彌から三島由紀夫、立原道造。そして牧水、茂吉、齋藤史、佐佐木幸綱へ。”（帯文）

目次：
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萩の右大臣考　―「金槐集」の虚實
海はあせなむ　―後鳥羽院斷想1
誰かみなせの　―後烏羽院斷想2
霜冱えわたる　―後鳥羽院斷想4
人は還らず　―「秋篠月清集」 の餘白に
白鳥花を啣む　―世阿彌における美と倫理
寂しきの果て　―六百番歌合と田植草紙
奈落の御慶　―大宰治「虚構の春」考
靉靆鏡遺文　―三島由紀夫「鏡子の家」考
飛鳥井の鮎　―立原道造「鮎の歌」考

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莧科雞頭傳　―寫生道の限界と可能性
童貞燦爛　―初版處女歌集考
片假名の魔　―茂吉海外詠考
不透明文法　―わが「日本浪漫派」體驗
極・連作列傳　―「前衛短歌」と主題制作
日本の赤　―詞華離宮1
六月の冰　―詞華離宮2
おきまよふ　―詞華離宮3

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この夜星降れ　―若山牧水論
薔薇窓の青鷹　―連彈風葛原妙子論
殘紅默示錄　―『齋藤史全歌集』解題
無明禽獸苑　―安永蕗子『槿花譜』解題
柘榴獻呈　―佐佐木幸綱『夏の鏡』論
柑橘瞑想　―飯田龍太「柚の花」考
パトスのかなかな　―『山川蟬夫句抄』解題
地獄の新樹　―鈴木六林男『國境』解題
郭公はいかが　―鈴木六林男・恰好論・考
七月の蛇　―鈴木六林男『荒天』論
アダムの林檎　―馬場駿吉『薔薇色地獄』解題
芍藥無償　―岡本信男『擧白拾章』解題

跋
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