平成21年　A５判　ソフトカバー　P1071　帯僅スレ、僅イタミ　函僅汚れ　別冊栞付

“処女句集『青年経』、及び『赤内楽』『中止観』『阿父学』『汝と我』等を含む既刊『全句集』にその後の『四大にあらず』『句篇』全篇を収録。俳句形式に独自の形而上学と霊性を尋ねて、〈カオスの創造〉の道を歩み続けた安井浩司作品の総集成。”帯文）

目次：
青年経　｛白／異人伝／移行形の鴉／安井浩司におけるカオスの創造／「青年経」のために　―永田耕衣―｝
赤内楽　｛鼠蹊の寺／前庭にて／城／帰経／ANUS抄／一九三六年／遅参性とは／asuraの死／後記｝
中止観　｛中止／百日頌／《虫＋蒙》や抄／走々集／法華寺幻想／裏筑波／からくさ拾遺／跋｝
阿父学　｛遺典／幼年や／帰去来／色合せ／無日抄／商人／仮文／後記｝
密母集　｛拾遺／同異抄／大鴉／秘密／奈落鈔／歓喜妻／古春や／孔雀杳冥／後記｝
霊果　｛無窮抄／さるとりいばら／姉歯抄／八重撫子抄／厠抄／鬼蓮抄／鹿母抄／雪翁句抄｝
乾坤　｛狭庭抄／深淵抄／孟夏抄／現身抄／後記｝
氾人　｛今世抄／天蓋抄／家曲抄／饗宴抄／後記｝
汝と我　｛I～IV／後記｝
風餐　｛風餐小記｝
全句集後記

四大にあらず　｛I～VII／後記｝
句篇　｛I　―乳頭山より―／II／III　―夏への旅―／IV　―待機の蓮―／V　―万物の高揚―／VI／VII　―交響の秋―／VIII　―巨霊―／後記｝
増補版全集後記

別冊栞：
声前の一句（加藤郁乎）／畏友（川名大)／安井浩司の俳句（小林恭二）／比類なき形象の美学（攝津幸彦）／天路をくだる烏蛇（多田智満子）／安井浩司との出会い（夏石番矢）／絶対言語と形象（大関靖博）／「棲む」こと（豊口陽子）