2008年 文庫判 P431、287、399 各巻カバー背ヤケ大 天少ヤケ 第1部表紙折れ跡 第3部カバー僅イタミ
ラフカディオ・ハーンの運命に大きな影響を与えた三人の女性との関わりから、その生涯を追う評伝三部作。
【夢の途上 アメリカ編】
“ラフカディオ・ハーンがまだ作家として名を成す以前のアメリカ時代に、その才能をいち早く見抜いた美貌の女性ジャーナリストがいた。ハーンが「優雅な猛獣」と称え、終生慕い続けた「運命の女」の視点でハーンの軌跡をたどる傑作ノンフィクション。評伝三部作の第一巻、初の文庫化!”(カバー裏紹介文)
目次:
第一章 運命の出逢い
冬のニューオリンズ
異人種との愛
過剰なる埋合せ
ナッチェスの少女
南部のフレンチ・ファッション
第二章 憧れのひと
自伝の中の南北戦争
ハーンとの差異
キャリアウーマンの糸口
極東への旅立ち
もう一人のキャリアウーマン
第三章 漂泊する魂
ウェットモア夫人への感傷
面影に向かって
「多分私、死にましょう」
ビスランドの夢
最後の手紙
【聖霊の島 ヨーロッパ編】
“ラフカディオ・ハーンの生涯を決めた、もう一人の女―それは、わずか四歳で離別させられたギリシア人の母だった! 家族の愛を知らずに育ったハーン少年期の足跡と、父母の縁者を訪ね、ギリシアの島々とアイルランドを巡った傑作ノンフィクション。評伝三部作の第二巻、初の文庫化。”(カバー裏紹介文)
目次:
第一章 キセラ島
第二章 コルフ島
第三章 レフカダ島
第四章 アイルランド―ダブリン
第五章 アイルランド―トレモア
第六章 アイルランド―コング
第七章 アメリカへ旅立つまで
【神々の国 日本編】
“ラフカディオ・ハーンは日本で文豪・小泉八雲になった。創作に刺激を与えた妻セツとの暮らしで、初めて家族の愛を知ったハーンは尚も作家として苦悩を抱えていた。松江から熊本、神戸、東京へ。最盛期から永眠までの軌跡を追う傑作ノンフィクション。三部作の完結編、待望の文庫化!”(カバー裏紹介文)
目次:
序章 【横浜】伝説の島
第一章 【松江】神々の聖域
第二章 【血族】伴侶との邂逅
第三章 【熊本】富国強兵の巷
第四章 【隠岐・三角】夏の日の異界
第五章 【神戸】「雲湧き出づる」帰化
第六章 【東京・焼津】海と教鞭
第七章 【西大久保】「怪談」の家
終章 【晩節】八雲立つ日
文庫版のためのあとがき
主要参考文献