昭和42年　四六判　P396　函カバーヤケ、スレ、汚れ、少イタミ　本体ビニールカバー少汚れ　月報付

“曇りなき少年の瞳に映った農民反乱を散文詩で綴るルーマニア文学の代表作
大地に血が流れる！　1907年、ドナウ河畔に渦まく反乱、炎、血、処刑を少年ダリエはじっと見つめていた。ノーベル賞候補にもなった名作”（函カバー紹介文）

“センテンスの短い,簡潔、スピーディな文体が、私にはまず何よりも驚きであった。こういう文体は高い文学伝統と高度の文学的修練がなくては出てこないものである。ここに描かれたルーマニア農民の生活慣習や考え方など初めて接するものであったが、読みおわった今では、彼らはすぐそこにいる親しい隣人のように思える。そしてこの隣人たちのルーマニアは、今では社会主義国となっているが、それが自然であり必然であったことがよくわかる。こういう作品こそは民族文学であると同時に、世界文学といわれるものである。　―金達寿〈わたしの作品論〉より―”（函裏文）

目次：
スタンクの人と文学（萩原直、直野敦）

はだしのダリエ（スタンク　訳：直野敦）

わたしの作品論（金達寿）