2004年初版 22.0×29.1 P160 表紙およびページ角少イタミ 表紙僅イタミ P31端に5ミリ程度の破れ 末尾ページ上角僅剥がし跡
構成:西川照子
“昔むかしのものがたり。
なつかしいオハナシ、カタリ。
カタリとは、呪術。カタリとは、呪力。
カタリのハナに、神は宿られる。
カタリとは招福。カタリとは幸福。”(カバー紹介文)
目次:
はじめに
カタリの発端 『熊野本地』―山中誕生譚の涙
天のカタリ 天から降って来たカタリ―天座の金太郎
{三上山の金太郎 栗染めの神御衣―その、誰の子/多度山の金太郎 「上げ坂神事」―父と子の社/三国岳の金太郎 カミの里のにぎわい―かあさんと一緒}
山のカタリ 川上から流れて来たオハナシ―和泉村の桃太郎
{日本海の桃太郎 総参祭・気比神宮―桃太郎の母・神功皇后/神話・説話の桃太郎 「小さ子」という神―天神さんは桃太郎}
海のカタリ 海が運んだものがたり―網野の浦島太郎
{常世国の浦嶋太郎 浦嶋大神―三野氏の守る少童神}
座談会 舞鶴・小橋の昔語り(語り手:粟野千代蔵、武内富子、武内まつ江/梅田ます子 聞き手:西川照子)
獅子舞のカタリ 木村利太夫・大神楽―鏡味小仙・代神楽
変身の装置 京という呪場 善光寺如来の申し子―神の子・ものくさ太郎のものがたり
変身の装置 鉢という呪器 長谷観音の申し子―日本のシンデレラ・「鉢かづき」
長谷寺霊験譚
{第一章 「わらしべ長者」―夢観音は“母”/第二章 「長谷寺縁起絵巻」―縁起文の作者は菅公/第三章 勧進聖の絵解き―龍宮童子}
男ガタリ「熊野本地」異形本 若一王子の申し子―「弁慶のものがたり」
京のカタリ 壬生狂言と祇園祭 鎮花祭・御霊会
笛の語り 青葉の笛 源義平と源頼光
「青葉の笛」伝説の分布と由来
大人と「小さ子」のカタリ 播磨国「天目一箇神(天目一神)分布図と下京「五条天神」
糸井文庫のカタリ 糸井仙之助―故郷恋々
取材協力者一覧
別冊太陽「日本のこころ」既刊一覧
次号予告・編集後記