1978年初版　文庫判　P609　帯僅スレ　カバー少ヤケ、薄く折れ跡、内側にテープ剥がし跡　小口からページ端にかけてヤケ　天時代シミ多

“航行中の宇宙船が、事故で破裂した。乗組員たちは、宇宙空間に投げだされ、離ればなれに漂流しはじめた。やがてやってくる緩慢な死。それも確実にやってくる死に向かって遠ざかっていく。それぞれの人生が終わろうとするとき、心残りな思いが、まるで万華鏡のように頭の中を駆けめぐる。そして「流星の中に入った、きらきらして万華鏡の中にいるみたいだ、さようなら」といった通信もかわされる。表題作をはじめ22篇の珠玉の短篇を収録した本書は、SFの抒情詩人レイ・ブラッドベリの不思議に美しい世界が、いま、ここで満開となっている。”（カバー裏紹介文）

目次：
序文

アンリ・マチスのポーカー・チップの目
草原
歓迎と別離
メランコリイの妙薬
鉢の底の果物
イラ
小ねずみ夫婦
小さな殺人者
国家単距離ランナー
すると岩が叫んだ
見えない少年
夜の邂逅
狐と森
骨
たんぽぽのお酒　｛イルミネイション／たんぽぽのお酒／石像／夢みるための緑のお酒｝
万華鏡
日と影
刺青の男
霧笛
こびと
熱にうかされて
すばらしき白服
優しく雨ぞ降りしきる

訳者あとがき