1999年 A5判 P308+索引ほかP18 帯・カバー背および端ヤケ、少汚れ
“骨と皮建築、鳥かご建築、はらわたぬき建築、カフェテリア法、テレビ景観
現代都市を彩るこれらモダニズム/ポストモダニズムの建築たち。豊富な図版と実例を通して20世紀都市景観の変遷をたどり、底に流れる思考と理念を解読する。”(帯文)
目次:
緒言
第1章 序 景観へのゼネラルアプローチ
第2章 未来への回顧 一八九○年代に描かれた二十世紀後半の景観
2-1 ヴィクトリア時代の不平等/2-2 社会主義と新しい科学技術/2-3 エドワード・ベラミーの西暦二〇〇〇年のボストン/2-4 ウィリアム・モリスによるイングランドの未来景観/2-5 ユートピアの現実
第3章 建築における旧樣式と新様式 一八八○年〜一九二〇年
3-1 ヴィクトリア時代の建築/3-2 古典復古様式の衰退/3-3 より大きくより高く:水晶宮とエッフェル塔/3-4 シカゴにおける初期の摩天楼/3-5 一九三○年代までの摩天楼の様式/3-6 ダウンタウンの起源
第4章 近代都市計画の発明 一八九○年〜一九四〇年
4-1 近代都市計画の先駆/4-2 シティービューティフル運動とマスタープラン/4-3 田園都市/4-4 田園都市の景観/4-5 近隣住区論/4-6 ラドバーン原理/4-7 ゾーニング/4-8 未完の理想都市の計画:「輝く都市」とブロードエーカー/4-9 都市計画の発明に対する評価
第5章 第一機械時代の日常景観 一九○○年〜一九四○年
5-1 パークウェイとハイウェイ/5-2 機械道路と自治体の景観/5-3 初期の郊外幹線商業地の誕生と中心商店街の衰退/5-4 衒示的大量消費/5-5 忌まわしい科学的経営
第6章 建築におけるモダニズムと国際主義 一九〇〇〜一九四○年
6-1 モダニズムの起源/6-2 機能主義的未来派/6-3 幕あい休憩―第一次世界大戦/6-4 バウハウス/6-5 モダニストの住宅計画/6-6 ル・コルビュジエ/6-7 ミース・ファン・デル・ローエの建築におけるモダニズム原理/6-8 国際主義運動
第7章 幻影の時代の景観 一九三〇年〜現在
7-1 ミクロの操作と匿名の高度技術/7-2 新技術の視覚的効果/7-3 適応性、模倣性、不透明さ、はかなさ/7-4 イメージ工学/7-5 街を監視する電子の目を持つメガマシン/7-6 核兵器主義
第8章 機能分離と死の計画 一九四五年〜一九七五年
8-1 標準化された計画手法と数値化された都市計画/8-2 一掃型計画と都市更新事業/8-3 歩行者専用地区、公開空地、地下道/8-4 公営ニュータウンと民間ニュータウン/8-5 高速道路の設計と街路の死/8-6 計画された場所の見分けかた
第9章 企業化する都市景観 一九四五年〜
9-1 「企業化」の表出形態/9-2 衒示的経営の高層タワービル/9-3 レヴィットタウンと民間企業の郊外開発/9-4 民間企業のショッピングモール/9-5 繁華街―カオスからテレビ道路へ/9-6 企業化、計画行政、建築/9-7 商品化と魅惑的な企業都市
第10章 モダニスト建築と晩期モダニスト建築 一九四五年〜
10-1 ミース・ファン・デル・ローエと「骨と皮」の建築/10-2 ル・コルビュジエとコンクリートの鳥かご/10-3 無装飾モダニズムと新ブルータリズム/10-4 表現主義/10-5 晩期モダニストの建築
第11章 都市計画と建築のポストモダニズム 一九七〇年〜
11-1 古いものが再び新しい/11-2 商業地と居住地の高級化/11-3 伝統遺産の保存事業/11-4 ポストモダン建築/11-5 都市デザイン/11-6 コミュニティ計画/11-7 二十世紀の折衷主義
第12章 モダニストの市街地景観とポストモダニストの町並み
12-1 二十世紀の町並みデザインの時期区分/12-2 モダニストの市街地景観の質/12-3 ポストモダンの町並みの特質/12-4 都市景観のゆくえ/12-5 不統一性の統一:結論
訳者あとがき
引用文献
事項索引
地名・施設索引
人名索引