昭和54年 四六判 P237 カバースレ、背ヤケ、端少イタミ、内側時代シミ 小口汚れ 裏遊び紙ラベル剥がし跡
近世の奇談集や読本といった文献、伝承、現代の目撃談、さらにドイツへも足を伸ばし、怪火の例を収集。またその正体を自然現象、光学現象として説明できないか、若干の考察も試みる。
目次:
はしがき
【怪異火風俗考】
妖怪と共存の時代
妖怪に対する心得帳
{押し寄せた火の玉/阿倍野の野狐}
【怪異火さまざま】
鬼火系の怪異火
{燐火・人魂の怪/老女の火/人魂に会った人々/生体から人魂が出る話/予告の火(一)/予告の火(二)/財宝の火/ふしぎな焚き火/火焰竜/燃えてしまった財宝/じゃがいも畑の怪火騒動/人魂を追いかけた牧師/火の玉に咬まれた話―その他/お玉の火=信濃の伝説/宗玄火の怪/池田の庄弥助の火/鏡の宿の妄火/湖畔の人魂奇談}
【狐火系の怪異火】
鬼火系との違いは?
狐火の季節は?
{夏の狐火/洛東松原河原狐の嫁入りの事/冬の狐火/狐火と出合いのチャンス/狐火の呼び名さまざま}
奇祭=津川の狐の嫁入り行列
狐のふるさとでよく聞く話
{あずき洗いの怪/あずき洗いの実演奇談/笛音の怪/深夜の人声・ざわめきの怪/狐につままれるとは/からかい妖怪/シャイテンの妖怪/狐火にタバコの火を無心した話/浮瀬大さわぎの事/狐酒屋を誑かす/寶不疑=中国の怪異伝説}
【狐火伝説考】
狐火伝説の特色
{きびしい偏在性/高い信憑性/消えてゆく狐火伝説/狐の大名行列/深山の怪異火}
現代不知火考
{狐火と不知火は同根/江戸時代の不知火考}
【現代観火風景】
不知火待ちの日
観火地点では
永尾神社の宮司に聞く
不知火の原理は
【気になる狐火環境消滅】
狐火環境とは?
狐火は豊年の吉兆だったか?
なぜ狐火は消えた?
狐火は戻ってこないか?
【狐火の正体見たり】
まず狐抜きの狐火探しから
空気レンズを作る
人工狐火の実験
【怪火のふるさと】
西ドイツへ
農村訪問に欠かせない車の話
ライネ河畔のスケッチ
陽炎の村
ライネの中流を探る
幽霊火伝説のふるさとホーンシュテットへ
掲載語解説
あとがき
追記