1995年　四六判　P474＋索引P19　帯僅イタミ、背僅ヤケ　天僅汚れ

“フランクフルト学派の流れを汲む〈技術《テクノロジー》〉批判
テクノロジーをめぐる二者択一論を排し、自己的成長の原理を備えたものとしてのその未来を拓く”（帯文）

目次：
凡例・訳文の原則
はじめに

第一章　序説：事象の立法府
　｛テクノロジー、および歴史の終焉／道具説と自立的存在説／テクノロジーの緊縛、そして解縛／「テクノロジーの批判理論《クリティカル・セオリー》／文明的な変革／批判論的な代替案｝

【第一部　社会主義】
第二章　ミニマム主義のマルクス
　｛搾取か支配か／労働過程の理論／三種類のテクノロジー批判／社会主義の前提条件／批判と移行｝
第三章　「移行」における相克
　｛「両面価値性」の概念／社会的革命と政治的革命／「代理主義」の起源／「移行」の再考／テクニカル・ポリティクス／マルクス主義の限界｝

【第二部　行為】
第四章　テクノロジーの偏向
　｛手段と目的／マルクーゼとフーコー／暗黒郷のパラドックス／テクニカル・コード／隠喩としてのテクノロジー｝
第五章　脱工業社会の言説
　｛コンピューターの二面性／オートメーションとイデオロギー／コンピューター、コミュニケーション、人工知能／新たなパラダイムを／自動性の神話／テクノロジーと人間の有限｝

【第三部　文化】
第六章　発達のジレンマ
　｛「合一化」の命題／テクノロジー的決定論／文化論的な展望／ソ連型の体制／多元論的な変革モデル｝
第七章　文明的変革の約束
　｛社会主義への移行／倫理と経済／テクノロジーと文化の再配分／社会主義化／民主主義化／イノベーション｝

【第四部　構築】
第八章　テクノロジーの『批判理論《クリティカル・セオリー》』
　｛科学技術的合理性批判／理性と支配／次代のテクノ・サイエンスは可能か／ハーバーマスとテクノロジーの中立性／形式主義的偏向の理論／脱文脈化の遂行／テクノロジーの弁証法／テクノロジーの「具体化」／「自然」への道｝

原注
訳者あとがき