1980年2刷 四六判 ソフトカバー P208 ビニールカバー波打ち 本体表紙背から端にかけて少ヤケ 天時代シミ
“新たな存在のメタフォア 沈黙の言語
ランボォ、ボードレールの閉ざされた実存、マラルメ、ヴァレリィの言語空間に詩の限界を確認、現代の〈詩の行為と場所〉のありかを追求する詩人、ハイデッガー系統の実存主義の哲学者、美術評論家、旅行家の原点をなす三冊の詩集と、〈若きパルク〉を陵駕するといわれる〈ラヴェンナの墓〉他のの詩論を収録した新装版一巻選集。”(帯文)
目次:
【詩】
ドゥーヴの動と不動
劇場 {劇場I/IV/VI/VII/XIII}
最後の身振り {樹木に/なにをとらえるのか 逃れるものでなければ/ただひとりの証人 VI/真の名/深い光はあらわれるために/フェニクス/真の肉体}
ドゥーヴ語る {もうひとつの声/ドゥーヴ語る I}
室内庭園 {こうしてわたしたちは歩むだろう/お前はランプをとった、そしてドアを開く}
真の場所 {サラマンドルの場所/白日は夕暮をのりこえる、それは}
昨日は荒涼として支配して
証人の凶兆 {もうひとつの死の岸辺I/II/美しい夏/しばしばとある窪地の沈黙の中に}
死すべき顔 {白日は過去の流れの上に身をかがめる/ランプが低くもえていた/不完全が頂点だ}
護衛の歌 {鳥が引き裂れて/鳥がわたしを呼んだ/火の廃矢/カトリーン・フェリアの声に/お前はきくだろう/窪地}
夜明けの大地に {涙の娘たち、夜明けよ/おお、砕かれたパンの中になんという火/見出された国/ここ、いつもここ/いつも、同じ声/廃墟の鳥}
ことばで書かれた石
夜の夏 {夜の夏I/III/VI/VII/VIII/IX}
庭 {ランプ、眠る者I/II/石}
ことばで書かれた石 {石/死者たちの場所/石/ジャンとジャンヌ/石/石/石/石/もっとも暗鬱な顔が叫んだ/声}
火がわたしたちの前を行く {部屋/樹木、ランプ/道/血、シ音/夕暮/夕暮の光/忍耐、空/石/光は変って/石/石/夕暮のことば/本、老いるために}
苦悩と欲望の対話 {I/III/VI/詩法}
【詩論】
詩の行為と場所
ラヴェンナの墓
ランプの船―ボンヌフォア小論
あとがき