1985年 四六判 P235 カバー背ヤケ 天時代シミ P13〜22下角折れ跡
目次:
大橋先生と私- ―文にかえて―(太田善照)
「沢良の伝承」 ―人間の尊厳と連帯の立場から―(村井茂)
【I 油揚げ食いのお嫁さん】
一 農民と嫁の立場
二 狐悪き ―その根底にあるもの―
{(一)狐はばかす、狐はばける/(二)狐は憑く/(三)村人とお嫁さん/(四)連帯への志向}
三 憑霊と差別
{(一)差別意識の共通基盤/(二)葛の葉伝説 ―のぞくこと―}
四 確かな現実認識の力を
五 授業実践の記録―本質にせまる読みの力をめざして―
【II 茨木童子 民話の「虚」と「実」―真に伝えたいこと―】
一 子どもがとらえた童子像
{(一)仏教と鬼/(二)真に伝えたいこと ―茨木童子の心を子どもたちのものに―}
二 鬼と鉄 ―伝承にみる金属文化の背景―
{(一)「吉備津彦命の鬼退治」(吉備神社縁起)/(二)「伊吹の弥三郎」と「酒呑童子」 ・伊吹の弥三郎(その一) ・伊吹の弥三郎(その二)/(三)御伽草子「酒呑童子」の登場人物を追って (1)「酒呑童子」成立の背景 (2)酒田金時〈イ・金太郎の誕生と誠 ロ・神と修羅〉 (3)多田源氏―源頼光/(四)鍛冶屋とシャーマン}
三 茨木の鬼 ―史的,民俗学的考察―
{(一)古墳からの出土/(二)神社と遺跡}
四 雄大な鬼から封じこめられた鬼へ
五 近世の鬼 ―ねじまげられた童子像―
{(一)山から里へ/(二)民衆の連帯を求めて}
六 授業実践の記録 ―ふるさとの民話「茨木童子」にとりくんで―
【III 茨木の被差別部落の伝承 ―真に伝えたいこと】
一 沢良宜の伝承
二 「虚」と「実」
{(一)兜と鍋/(二)娘と墓/(三)花子/(四)真に伝えたいもの}
三 本市同和地区の起源とその歴史 ―人間の尊厳をかけた自由と平等を求めて―
{(一)起源・歴史への予断と偏見/(二)中世における民衆の動向〈土一換から一向一揆へ〉/(三)部落の形成と一向一揆 (1)一向一揆 (2)本願寺合戦 (3)安楽寺と光善寺 (4)天正八年からの闘い (5)最後の一向一揆/(四)人々の生活 (1)中城村における惣つくり (2)農民としての営為 (3)役負担拒否}
四 同和教育への視座 ―同和地区の起源と歴史―
五 さいごに
あとがき