1977年　四六判　P199　帯およびカバー背ヤケ　カバー上端・内側および本体天・見返し時代シミ　P138・145下角少折れ跡

“近代医学の源流に生きた最後の錬金術師
パラケルスス自身の著作や手稿、手紙等を引用したり、珍重な図版を多数付して、ルネサンスが生んだ偉大な医学者の全貌を明かす。”（帯文）

“十六世紀ルネサンス期ドイツ（スイス）の医師・自然科学者・思想家。医学や錬金術、占星術を学びヨーロッパ各地を遍歴した後、開業医となり大学でも講義。慣習を破って講義にドイツ語を用いたり権威書を火に投じたりし追放され、放浪生活入る。在来の知識に満足せず、自然のなかに新知識を求めた。近代医学の源流、精神医学の創始者、最初の近代的化学者、薬学の開祖、傑出した思想家としてその足跡は巨大である。
つねにあらゆる現象の総体に目を向け未来を先取りしようとした、非凡な才能、不屈な精神をもつこの偉大なルネサンス人の生涯を、貴重な図版を多数収載して紹介する。”（カバー裏紹介文）

目次：
まえがき

パラケルスス　二つの時代のあいだの遍歴者
　幼年時代　アインジーデルンとフィラッハ
　少年時代　現実の自然との最初の出会い
　学生時代　各地の大学を遍歴して
　大遍歴時代Ｉ　ヨーロッパの街道筋と戦塵の巷にて
　間奏曲　バーゼル大学の教授としての活動
　大遍歴時代ＩＩ　「霊はその欲するところをさまよう」
付記　全著作の評価について

変革期のヨーロッパ
　情勢について―十五、六世紀の政治史ならびに精神史上の発展の様相
　新しい視界―自然科学の発展

注
年譜
同時代の化学者および思想家
証言
参考文献
原著者紹介
図版の典拠
人名索引
訳者あとがき