2010年 文庫判 P197 末尾数ページおよび裏表紙・カバー下端僅イタミ
“あ、あのこわい話!や、ああ、昔きいた気になる話はこれだったのか―という発見にも満ちた、江戸の不思議な都市伝説を収集した決定版。ハーンの題材になった「茶碗の中の顔」、各地に分布する飴買い女の幽霊、ご存じ本所七不思議、都市民俗学テーマの「池袋の女」など、有名なものから珍しいものまで、土地の記憶の収覧。”(カバー裏紹介文)
目次:
【怪奇譚】
鬼の手/二つの首/雲に乗った死骸/茶碗の中の顔/死骸の肉を食う僧/僧の執心/吝嗇男と蛇/児小姓の幽霊/密通者の幽霊/嫉妬深い女の幽霊/処刑された妻の怨念/生霊/亡夫に呼ばれた女/亡妻の怨霊/怨み死にをした妻が黒蛇となる/吝嗇者が死後に蛇となる/辻切りをした男の報い/幽霊井戸/幽霊飴/家の怪異/天変地異/雀の死骸/幽霊/化物/おいてけ堀/池袋の女/池尻の女/僧を誑かした女/女の企ての恐ろしさ/蘇生した老女/狐憑き
【祟りと奇跡】
慈眼大師の怒り/仏像の祟り/神木の祟り/愛宕の神の祟り/鎮守の蛇/天神池の祟り/鹿食の祟り/人が禁ずること/目黒不動の罰/神の祟り/釈迦に亡父母に会いたいと願う/血脈/尼の往生/亡魂の願い/竜子の往生/仏菩薩が迎えに来る/竹の往生/元武士の往生/驕慢心から起こった怪/無信心者の往生/貧しい尼の心/秘符/口から蓮の花開く/尊像信心の奇蹟/法華経の奇跡/貧乏神/観音出現
【復讐・殺し・盗み】
殺された僧の復讐/手討ちにされた者たちの怨念/獄死した者の報復/小坊主の復讐/仇討ち/妻の仕返し/夫の首を奪った女/僧への復讐/小児の手討ち法/烏の婆と妓女玉野/飢饉と自殺/恥辱を受けて自殺/美童の自殺/幼童の義死/火定/金子横領の報い/浪人切腹/茶屋女の自殺/恋の乱心/天竜寺門前の殺人/仕立物屋の横死/生胆殺人/陰茎陰嚢を切り取る/母殺し/武士の親子/日本左衛門の一味/天狗森/寺で詐欺を働く侍/老人に殺された盗賊/盗賊の恐怖心/生まれつきの悪業/盗癖/万引き
【奇談】
親王事件/吝嗇家の死/異形の赤子/童幽界事件/三つ子の出産/天から降る土/怒りが火災を起こす/畜生道に堕ちた夫婦/好色坊主と娘/小鳥の祟り/好色医師と貪婪婆/天網恢恢疎にして漏らさず/口の災い/天罰/人非人/柳生宗矩と沢庵和尚/不思議な僧の置土産/肝臓に毛が生える/大火の前兆/蘇生人/鼠の恩返し/猫の自殺/猿の復讐/馬の祟り/大蛇の祟り/牛の祟り/鼠の報復/病床の猫/化猫/死活を知る亀/狐の不思議/猫又/野狐、鷺を返す/牛の前生/猫の転生/蛇の怪/河童/出世狐/狐に化かされる/狐に誑かされた僧/母に取り憑いた猫/蝦蟇の怪/狐の恩愛
解説 江戸のふしぎ話