昭和53年 A5判 P226 カバーヤケ、上端少イタミ 小口からページ端にかけてヤケ、時代シミ 巻頭口絵ページ下角折れ跡
目次:
まえがき
【I 宗教把握の新たな試み】
科学的信念と宗教的信念―信念形成の論理から見た―(対馬路人)
一 信念形成の論理
二 常識
三 科学
四 宗教
おわりに
現代宗教論の陥穽(中牧弘充)
一 宗教衰退論と宗教不滅論
二 宗教的イデオロギーをめぐって
三 究極性をめぐって―ルックマンの場合―
四 宗教の復興をめぐって
生神思想論―新宗教による民俗〈宗教〉の止場について―(島薗進)
一 新宗教の発生基盤
二 新宗教の成立と生神思想
三 生神思想の稀薄化
【II 基層信仰の今日的表出】
都市家族における先祖祭祀観―系譜的先祖祭祀から縁的先祖祭祀へ―(孝本貢)
一 はじめに
二 家先祖祭祀観
三 現代都市家族の特質
四 岡山県倉敷市での事例
五 あとがき
都市の祭への視角―名瀬市〈奄美まつり〉をとおして―(宇野正人)
一 「都市」と「祭」
二 奄美まつり
近代における旅と宗教―「まれびと」の変質―(真野俊和)
一 旅の喪失
二 近代日本と四国遍路
三 巡礼の規制と保護
四 結語
【III 宗教運動の新展開】
非都市的社会の新宗教―世界真光文明教団・地方道場の場合―(後藤洋文)
はじめに
一 世界真光文明教団素描
二 愛知県日進町岩崎の場合
三 岐阜県美山町神崎の場合
むすび
一少数派講中の分派家庭―日蓮正宗妙信講の事例―(西山茂)
一 問題の所在
二 分派過程
三 むすび
現代キリスト教界におけるアイデンティティをめぐる闘争―日本基督教団の場合―(新屋重彦)
一 問題の所在
二 接近視角と叙述の手順
三 アイデンティティの闘争の背景と経過
四 アイデンティティの闘争 {第一期/第二期}
五 アイデンティティの変容
修養団体の比較研究(沼田健哉)
一 はじめに
二 修養団体のアウトラインと現状
三 修養団体の教理
四 若干の結論と展望
宗教集団における信仰治療―菩薩会の事例―(塩谷政憲)
一 はじめに
二 菩薩会の概要について
三 菩薩の道講習会のプロセス
四 考察―ひとつの試みとして―
【IV 宗教と文化接触】
ハワイ日系宗教の模索とジレンマー言語問題を中心に―(井上順孝)
一 はじめに
二 ハワイ日系宗教略史
三 布教と言語問題―聖職者たちの悩み―
四 日本語回答者と英語回答者―信徒の調査票から―
五 むすび
華人社会の民衆宗教―香港・満州人社会の徳教―(吉原和男)
はじめに
一 華人社会と宗教 {華人社会に対する視点/華人社会の基本構成/華人社会における宗教}
二 徳教と満州人社会 {徳教の発祥と香港徳教紫靖閣の成立/香港徳教紫靖閣―その教養、儀礼、組織および諸活動―/香港満州人社会における徳教}
憑依宗教における伝統と革新―アフロ・アメリカン宗教の一断面―(久保田芳廣)
一 憑依と社会化
二 知識人と憑依儀礼
三 二種の憑依とアフロ・アメリカンの宗教
四 比較の視点 {パンテオンの構成/憑依の機会とそこでの行動パターン/病気の理論}
五 おわりに
宗教社会学研究会活動報告