1994年18刷 新書判 P218+年表P4 カバー僅ヤケ 末尾数ページ少イタミ
“ヨーロッパ文化の底流をなすキリスト教思想。その根柢的なるものを追求しつつ、イエスにおける人格的真理、人間の根本的な姿勢を読者とともに考える。”(カバー裏紹介文)
目次:
I キリスト教と旧新約聖書
1 キリスト教と聖書/2 旧新約聖書の構成/3 キリスト教の特色―歴史的、人格的宗教―
II 神と人間―聖書の思想の出発点(創世記一―一一章)―
1 歴史の主なる神/2 創造ということ/3 人間の創造―被造的人間、人格としての人間―/4 人間の堕罪―反逆する人間―/5 反逆する人間の系譜/6 民族と文化の問題性/7 聖書の問題提起
III 契約と律法
1 契約ということ/2 契約前史―アブラハム物語の示すもの―/3 契約共同体の発足―出エジプトとシナイ契約―/4 モーセの十誡―契約のことばとしての律法の精神―/5 宗教連合とその精神―沃地定着とシケム契約―
IV 王国と預言者
1 宗教連合の精神と王国形成―サムエルとサウル―/2 ダビデ王国の成立とダビデ契約/3 王国の現実と預言者の登場/4 預言者の人間像/5 預言者の姿勢/6 預言者における歴史的、社会的実存自覚 (・a アモス ・b ホセア ・c エレミア ・d エレミア ・e 第二イザヤ)
V 新しい人間への胎動―亡国の民の再出発―
1 バビロン捕囚とユダヤ教団への道/2 内省の時代、虚無と虚偽との戦い―詩篇とヨブ記―/3 戦いの継承―罪との戦い―
VI 福音書のイエス
1 旧約と新約/2 イエス時代の歴史的背景/3 福音書のイエスをめぐる問題/4 福音書のイエス像/5 イエスの出発点―洗礼者ヨハネとイエス―/6 イエスと神の国の福音/7 イエスと奇蹟物語/8 イエスの言動の徹底性/9 イエスの戦い/10 十字架のイエス―イエスの受難物語―(・a 十字架への道 ・b 十字架)
VII 新しい人間への道―キリスト信仰の発足―
1 復活信仰―ペテロとパウロ―/2 パウロの思想/3 ヨハネの思想/4 ヨハネ黙示録の指し示すもの
あとがき
聖書歴史年表