1979年初版　四六判　P335　カバー少スレ、端少イタミ　表紙下端スレ　裏遊び紙ラベル剥がし跡　小口ヤケ、クスミ　P84端剥がれ

萩原朔太郎が従兄にあたる萩原栄治に宛てた書簡などを資料として、学生時代から『月に吠える』発表前後にいたる時期を辿る。

目次：
序文（萩原葉子）
萩原家家系図

プロローグ
第一章　朔太郎の中学時代―明治三十五年より明治三十八年まで―
　｛一　習作のころ／二　栄次の帰阪／三　日露戦争｝
第二章　朔太郎の高校時代―明治三十九年より明治四十三年まで―
　｛一　予備校のころ／二　五高のころ／三　六高のころ／四　密蔵の苦悩｝
第三章　朔太郎の漂泊時代―明治四十四年より大正元年まで―
　｛一　失意のとき／二　思想の目覚め｝
第四章　「月に吠える」前夜―大正二年より大正六年まで―
　｛一　さびしい郷土／二　重大な告白／三　白秋・犀星との交友｝
第五章　その後のこと―大正七年より昭和十一年まで―
　｛一　結婚・関西旅行／二　「縁子」／三　密蔵の死／四　わかれ／エピローグ｝
〈付録〉朔太郎私見
　｛一　朔太郎とその父母／二　朔太郎の恋愛観／三　朔太郎と彼の郷土／四　初期のノート／五　握つた手の感覚／六　虹を追ふひと｝
あとがき
新資料目録