昭和33年7刷、1刷 文庫判 P142、127 全体に経年によるヤケ、時代シミ、スレ、角イタミ
明治・大正・昭和の文学作品にゆかりのある風景を写真におさめ、作中場面や著者、実際の風景などについて触れた解説・感想的な文章を付す。
目次:
【上巻】
序(志賀直哉)
幸田露伴 五重塔/樋口一葉 うもれ木/ウェストン 日本アルプス/国木田独歩 武蔵野/与謝野晶子 みだれ髪/石川啄木 あこがれ/夏目漱石 三四郎/伊藤左千夫 隣の嫁・春の潮/田山花袋 田舎教師/石川啄木 一握の砂/森鴎外 雁/武者小路実篤 世間知らず/島崎藤村 千曲川のスケッチ/徳富蘆花 みみずのたはごと/島木赤彦 八ヶ岳/北原白秋 城ヶ島の雨/有島武郎 カインの末裔/室生犀星 性に目覚める頃/志賀直哉 暗夜行路(前編)/志賀直哉 暗夜行路(後編)/岡本かの子 鶴は病みき/宮沢賢治 春と修羅/佐藤春夫 犬吠岬旅情のうた/芥川龍之介 河童/高浜虚子 時雨をたづねて/高村光太郎 秒刻/林芙美子 清貧の書/寺田寅彦 冬彦集/井伏鱒二 休憩時間/中野重治 しらなみ/中野重治 大道の人々/永井荷風 つゆのあとさき/徳田秋声 あらくれ/萩原朔太郎 郷土望景詩(広瀬川)/萩原朔太郎 郷土望景詩(大波橋)/島崎藤村 夜明け前/中勘助 裾野/川端康成 雪国/斎藤茂吉 最上川/太宰治 富嶽百景/石川達三 結婚の生態/堀辰雄 菜穂子/横光利一 旅愁/徳田秋声 縮図/太宰治 津軽/宮本百合子 播州平野/谷崎潤一郎 細雪/大仏次郎 帰郷/佐多稲子 私の東京地図/川端康成 山の音/大岡昇平 武蔵野夫人/田宮虎彦 菊坂/石川利光 春の草/丹羽文雄 蛇と鳩/曽野綾子 黎明/堀田善衛 記念碑/吉川栄治 新・平家物語/井上靖 あした来る人/高見順 都に夜のある如く/伊藤整 若い詩人の肖像/高村光太郎 山の四季/幸田文 流れる/吉井勇 形影抄/尾崎士郎 京浜国道/原田康子 挽歌/佐藤春夫 観潮楼付近/谷崎潤一郎 幼少時代/金達寿 日本の冬
あとがき
【下巻】
序(伊藤整)
徳富蘆花 思出の記/夏目漱石 二百十日/国木田独歩 酒中日記/伊藤左千夫 野菊の墓/与謝野寛他 五足の靴/高浜虚子 斑鳩物語/夏目漱石 虞美人草/田山花袋 妻/永井荷風 腕くらべ/武者小路実篤 お目出たき人/長津節 鍼の如く/菊池寛 恩讐の彼方に/和辻哲郎 古寺巡礼/長与善郎 青銅の基督/宮沢賢治 津軽海峡/伊藤整 雪明りの路/谷崎潤一郎 痴人の愛/葛西善蔵 蠢く者/川端康成 伊豆の踊子/徳永直 太陽のない街/嘉村磯多 崖の下/林芙美子 放浪記/島崎藤村 山陰土産/尾崎士郎 人生劇場/吉井勇 歌集・人間経/石川達三 蒼氓/山本有三 真実一路/堀辰雄 風立ちぬ/佐多稲子 素足の娘/島崎藤村 巡礼/高村光太郎 千恵子抄/織田作之助 夫婦善哉/志賀直哉 早春の旅/下村湖人 次郎物語/亀井勝一郎 大和古寺風物誌/梅崎春生 桜島/火野葦平 花扇/若杉慧 エデンの海/太宰治 斜陽/田宮虎彦(足摺岬)/壺井栄 二十四の瞳/久保栄 日本の気象/上林暁 説教聴聞/椎名麟三 美しい女/阿川弘之 赤い自転車/石川淳 白頭吟/きだ・みのる 精神の玩具/野上弥生子 迷路/三島由紀夫 橋づくし/井上靖 氷壁/三笠宮 若杉、ゆかり 句集・初雪/久保田万太郎 三の酉/平林たい子 砂漠の花/井伏鱒二 駅前旅館/幸田文 おとうと/長谷健 邪宗門/獅子文六 大番
あとがき
散歩のあと(索引にかえて)