昭和47年 A5判 P387 帯少スレ、背少ヤケ 函クスミ、角イタミ 本体元パラ背ヤケ
沖縄各地域の伝統的な民家の構成を解説し、それに関わる生活、習俗、信仰、アジアや日本の他地域との関係などについても合わせて述べる。
目次:
まえがき
序論
{一 研究地域の概観/二 本書の構成}
【第一部 本論】
第一章 屋根
一 屋根型/二 草屋根の装飾・棟押さえ/三 屋根葺作業とユマワリ/四 屋根葺材料・屋根葺材料・屋根葺の祝/五 瓦葺屋根と「屋根獅子」
第二章 建築様式と二棟造り
一 柱建と股建・中柱構造/二 ゆか・壁/三 主屋と炊事家との関係/四 炊事家の内部/五 カマドと火の神/六 むすび
第三章 主屋の間取り
一 はじめに/二 島別間取りの事例と特徴{一 竹富島(・1 竹富島の間取り事例 ・2 竹富島間取りの特徴)/二 八重山黒島(・1 八重山黒島の間取り事例 ・2 間取りの特徴)/三 小浜島(・1 小浜島の間取り事例 ・2 小浜島間取りの特徴)/四 西表島(・1 西表島の間取り事例 ・2 西表島間取りの特徴)/五 石垣島(・1 石垣島の間取り事例 ・2 石垣島間取りの特徴)/六 与那国島(・1与那国島の間取り事例 ・2 与那国島間取りの特徴)/七 波照間島(・1 波照間島の間取り事例 ・2 波照間島間取りの特徴)/八 多良間島(・1 多良間島の間取り事例 ・2 多良間島間取りの特徴)/九 伊平屋島(・1 伊平屋の間取り事例 ・2 伊平屋島間取りの特徴)/十 伊是名島(・1 伊是名島の間取り事例 ・2 伊是名島間取りの特徴)/十一 久高島(・1 久高島のの間取り事例 ・2 久高島間取りの特徴)/十二 久米島(・1 久米島のの間取り事例 ・2 久米島間取りの特徴)/十三 沖縄島(・1 沖縄島北部のの間取り事例 ・2 沖縄島北部間取りの特徴)/十四 奄美群島(・1 奄美群島のの間取り事例 ・2 奄美群島間取りの特徴)}/三 間取りの考察
第四章 主屋の内部
一 室の使い方/二 イロリと産室・物置室/三 トコと仏壇/四 蓆と畳/五 内法と建具/六 入口・縁・押入れ/七 屋根裏・天井
第五章 穀物倉
一 倉の種類と穀物の収納所/二 高倉と高床倉(・1 高倉 ・2高床倉)/三 地倉と物置小屋(・1 地倉 ・2 物置小屋(倉庫・庫) ・付1 離れ座敷とアサギ ・付2 神屋のアサギ)/四 稲真積/五 脱穀・調整器具の変遷
第六章 家畜小屋と風呂
一 牛小屋・馬小屋・山羊小屋/二 野厩 (付)刈跡放牧/三 豚舎と厠/四 厠神/五 家禽小屋/六 風呂と行水場 (付)供犠家畜
第七章 作小屋とさとう小屋・飲料水
一 作小屋/二 さとう小屋/三 飲料水(・1 カァーなど ・2 カァーヌカン(泉の神) ・3 むすび)
第八章 建築儀礼と建築材料
一 建築儀礼(・1 ユイマワリと贈り物 ・2 地鎮祭 ・3 手斧立てと柱立て ・4 地搗きと用材集め ・5 棟上げ・新築祝 ・6 葺き上げ祝(落成) ・7 家移り)/二 柱・梁・桁等の樹種/三 建築規則と民家建築(・付1 小島の屋内侵入と吉凶 ・付2 桑樹と雷)
第九章 屋敷
一 屋敷垣/二 門と前域/三 屋敷神/四 前庭と菜園/付 石敢当
第十章(付録) 集落の概況
一 八重山群島(・1 石垣島 ・2 西表島 ・3 竹富島 ・4 波照間島 ・5 八重山黒島 ・6 小浜島 ・7 与那国島)/二 宮古群島(・1 宮古島と周辺の島々 ・2 多良間島と水納島)/三 沖縄群島(・1 沖縄島 ・2 伊平屋島 ・3 伊是名島 ・4 久高島 ・5 久米島)/四 奄美群島(・1 奄美大島と付属島 ・2 喜界島 ・3 徳之島 ・4 沖永良部島と与論島)
【第二部 総括】
一 二棟造り/二 高床式と土間式/三 中柱構造と間取り―円い家と四角い家/四 壁と建具/五 稲真積と高倉/六 黒潮との関係―南方文化圏と太平洋文化圏/七 中国との関係/八 日本本土との関係(・1 琉球語と日本語 ・2 埋蔵文化 ・3 一般習俗と体質および入墨習俗 ・4 文字・仏教の伝来 ・5 藁文化と竹文化 ・6 アイヌ民族との関係)/九 家畜/十 植物と作物/十一 むすび