1980年 A5判 P216 表紙ヤケ、少汚れ、少スレ 小口および扉ページ端ヤケ、少シミ汚れ
全216ページのうち特集97ページ。
目次:
【特集:吉岡実】
対談 一回性の言葉 現実とフィクションの混淆へ(吉岡実、金井美恵子)
うまやはし日記(吉岡実)
作品 秋から春へ・贋作吉岡実習作展(吉岡実)
論考・エッセイ
鳥飼のいる鳥籠 吉岡さんの部屋(種村季弘)
『夏の宴』の哀(飯島耕一)
袋物 吉岡実について(宗左近)
「螺旋形を想像せよ」(吉増剛造)
吉岡実とカムイ伝(白石かずこ)
吉岡実と劇的なるもの(高橋康也)
葉の言葉(三浦雅士)
吉岡実氏のこと(井上輝夫)
支那の男について 吉岡実の戦争体験(北川透)
内部の貝と外部の袋 吉岡実の海洋生物学(四方田犬彦)
ガードの固い芸術至上主義者 吉岡実小論(北村太郎)
《吉岡実》に沿って(天沢退二郎)
詩への接近 吉岡実序論(鈴木志郎康)
「胚種としての無」 吉岡実のファルスの世界(千石英世)
〈謎〉に向かって 『夏の宴』を中心に(飯田善國)
半具象 「僧侶」管見(三好豊一郎)
手帖時評 「私」の生成(平出隆)
【連載】
箱狂私註9(横山正)
『詩の認識のために』9 〈書くこと〉の認識論に向けて七(アンリ・メショニック 訳:竹内信夫)
【作品】
連載詩2 悪の花(北村太郎)
椋鳥の飛来する風景(中村稔)
うつし絵/階下(松浦寿輝)
庵の栞(山本博道)
くたくたのきみに話しかけたかった(宮園真木)
赤い月(釜山健)
連作・東京8 もう少し眠っていたい者の歌として。(清水哲男)
【連載】
父・山之口貘9(山口泉)
カヴァフィス全詩―訳と注釈の試み9(池澤夏樹)
詩の奪還―〈荒地〉の生成と変容2 〈荒地〉の文明批評的性格をめぐって(北川透)
聞き書き詩人論 詩人たちの肖像12 荒川洋治氏 この世からの眺め(清水昶)
【一頁時評】
他者という神話(芹沢俊介)
感性という陥穽(上野昂志)
かの女こそ正富なのに(福島泰樹)
詩誌月評 身体という彼岸(瀬尾育生)
詩書月評 きのうのカラスは誰と寝たのか(青木はるみ)
同人誌推薦作 感染経路ノート抜粋(斉藤征義)
新人作品(庄秀之、池端倫、高柳誠、安浪雄嗣、牧村則村、谷崎真澄、尾駮安次郎、河合康和)
選評
自分の家の皿だからといって(新川和江)
わからないということが出発点(高橋睦郎)
【書評】
清水哲男詩集『掌のなかの映画』・荒川洋治詩集『醜仮盧』 「溶かすもの」の浸蝕力(飯島耕一)
天沢退二郎詩集『乙姫様』 冥界重ねの迷宮(伊藤聚)
田中克彦著『ことばの差別』 ことばの内部に立ち入る言語思想(長谷川宏)
短信・海外文学
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