1994年　Ａ５判　P398　表紙僅濡れ跡、背ヤケ、端少スレ

目次：
【カント的転回】
考えるわたし、考える彼、考えるそれ（〈もの〉）（ジジェク　訳：村山敏勝）
カント―祭り（港道隆）
カントの「近代」　『啓蒙とは何か？』を読む（若森栄樹）
ゲティアロジーとの対話（長倉誠一）
超越論的議論（ストラウド　訳：田山令史）

【知の大航海】
地理学の時代（多木浩二）
歴史と民族の交差する場所で（沼野充義）
「理性の地理学」再考　〈航海メタファー〉を導きとして（宮島光志）

【カント像の転換】
カントの女性観　その背景を探る（中島義道）
論争家としてのカント　「観念論論駁」をめぐって（石川文康）
カント、あるいは倫理的アルコール中毒（オンフレー　訳：阿部一智）

【美と崇高】
崇高と芸術（谷川渥）
崇高な真理（ラクー＝ラバルト　訳：大西雅一郎）

【討論】
破壊するカント（坂部忠、黒崎政男）

【カントと戦争―新カント派】
法の砂漠　カントと国際法の〈トポス〉（鵜飼哲）
批判哲学としての永遠平和論　カント永遠平和論研究序説（福谷茂）
取り替えられた前線（ローゼンツヴァイク　訳：村岡晋一）
ヘルマン・コーエン（一八四二〜一九一八）　あるカント主義者のユダヤ主義（村岡晋一）
カント学派哲学と大正期日本の哲学　西田幾多郎と左右田喜一郎（清水太郎）

【プロブレマティーク】
アドルノのカント論　あるいはメタクリティークのクリティーク（細見和之）
カントの大学論　『緒学部の争い』の現代的射程（牧野英二）
トマス・リードの知覚論（朝広謙次郎）
環境倫理学とカントの哲学（楢井正義）
カントの教育学（鈴木晶子）
普遍化の論理と相互承認の倫理（加藤泰史）
カントにおける「根源悪」（アルムブルスター）

【資料】
運動静止論（カント　訳：井上洋一　解説：大橋容一郎）
カント年譜（作成：菅沢龍文、平野登士、小野原雅夫）