1994年 A5判 P302 表紙クスミ、少スレ、背ヤケ
全302ページのうち特集249ページ。
目次:
【特別掲載】端正と奇異 近代エチオピア表象論(高知尾仁)
【歩行と思索】「教育」と「コンピュータ」は不倶戴天(岩谷宏)
【特別掲載】差異の原子 ルソーの自己完成能力について(澤野雅樹)
特集 世紀末の異端の思想家たち
世紀末思想の可能性 サークルの精神史(上山安敏、桜井哲夫)
【インタビュー】ヨーロッパの秘教と顕教(高橋巌 インタヴュアー:矢代梓)
【ドイツ・エソテリズム】
アウラの言語記号論 ルートヴィヒ・クラーゲス あるいはジェリコのラッパの指差す彼方(臼井隆一郎)
世紀末におけるゲーテ・ルネサンス ディルタイ、ヘッケル、カッシーラー(高橋義人)
ユートピアと贖い ローゼンツヴァイクのメシアニズム(S・モーゼス 訳・解題:合田正人)
世紀末の残響 ソレル『暴力論』をめぐるひとつの星座の素描(初見基)
【ポリティクス】
一九〇〇年に二〇歳になること 新しい社会主義を求めて(Y・コーエン 訳:坂本佳子)
茸のかたちをした思想家の肖像 シャルル・モーラスと「自然」(有田英也)
【ユダヤ神秘主義】
カフカと破局の哲学(小岸昭)
聖霊の花嫁(高尾謙史)
オイゲン・ローゼン・シュトック=ヒュッシーにおける語り・歴史・革命(関曠野)
唯名論もしくは「神なき神秘説」 マウトナーの言語批判論をめぐって(平野嘉彦)
【フランス・エソテリズム】
デカダンスの時代(E・ウェーバー 訳:阿部一智)
神秘の国籍(合田正人)
幼年期、あるいは老いることの神秘 ペギーをめぐるいくつかの星座(田崎英明)
未知なるものへの生成 ブルクソニスムをめぐって(守永直幹)
【無意識】
エクリチュールの彼方へ(ジャネとブルトンの「自動記述」をめぐって(塚原史)
抵抗の線 ヴァレリーとフランス精神分析(山田広昭)
【イギリス・エソテリズム】 我が名は右翼 W・R・イング、神秘主義、優生学(富山多佳夫)
【ネオ・プラトニズム】アーサー・ラヴジョイ 〈ヨーロッパ〉経験の変容(高橋順一)
【連載 論理の構造 第二期「思考の原理」第四十回】判断とは? その構成要素25(中村元)
世紀末のナチズム(市野川容孝)