大正2年初版 菊判 P434 裸本 全体に経年によるイタミ、汚れ、ヤケ、時代シミ 裏遊び紙蔵印、少剥がし跡
目次:
第一章 航海
{出帆―船中の生活―無線電信―サン・ヴァンサン寄港―飛魚―星界の光}
第二章 モンテヴィデオよりブエノアイレスまで
一 モンテヴィデオ及びラ・プラタ河口 {ウルグヮイ寄港―モンテヴィデオ―リオ・デ・ラ・プラタ}
二 ブエノスアイレスの港湾及び都市 {全景―港湾―移民}
三 植物園 {空洞樹―酩酊樹―ゼズイット茶}
第三章 ブエノス・アイレス
一 ブエノス・アイレスの動物園 {人馴れたる象}
二 見物、中央設柵園、及び記念物 {パレルモ―彫刻物―偉人}
三 南米の拉丁人種 {我が国の友邦}
四 全米会議 {モンロー主義}
五 ブエノス・アイレスの万国博覧会 {仏国の無頓着―今昔の感―森林界の無先見(先見なき林政)
第四章 アルゼンティーナに於ける外国植民
一 アルゼンティーナ人の愛国心 {ポルテニョとエスタンシエロ}
二 革命党員 {無政府党―厳酷なる高圧手段―拇指の押印}
三 アルゼンティーナ {愛国心の覚醒}
四 ブエノス・アイレスの仏蘭西植民 {アルゼンティーナの仏蘭西人}
五 仏蘭西アルゼンティーナ人と兵役 {苦しき損失利害}
六 仏蘭西の偉人ポール・グルッサク氏 {パンパの群獣番人より図書館主となる―タシツスの一言}
七 他の外国植民 {欧羅巴人}
第五章 アルゼンティーナの教育、病院及感化院
一 アルゼンティーナと母国 {先祖伝来の美風}
二 ブエノス・アイレスの『ド・セルヴ』 {模範的知事}
三 学校 {小学校生徒―世俗学校(無宗教学校)―中学校及び高等学校}
四 病院 {医術と医師}
五 珍しき瘋癲病院(門戸開放) {解放されたる瘋癲者―瘋癲者の新聞―最近の問題}
六 監獄 {教誨的監獄―模範的監獄―将来の監獄}
第六章 アルゼンティーナ『タイプ』風俗、及び習慣
一 アルゼンティーナの交際社会 {社会組織}
二 インディアン血脈 {土人と植民、北米と南米}
三 家庭 {婦人―雑談―善良なる風俗―少女(処女)}
四 賭博と相場 {眠りて金を儲く}
五 ブエノス・アイレスの『競馬倶楽部』とパレルモの競馬場 {倶楽部―競馬場}
六 ティーグレ {『庭園のヴェネツィア』}
七 便安と料理 {便安―料理}
第七章 アルエンティーナの政治
一 アルゼンティーナ政府 {政治}
二 有権者 {政治家―外国の競争}
三 議会 {代議政体―議会と政府}
四 出版物 {第三の勢力―新聞}
五 版権 {智育}
第八章 パンパとカンポの生活
一 パンパとカンポ {乗馬}
二 獣群 {獣群描写―自由なる獣群}
三 家畜飼養の効果 {自由に過ぐ}
四 パンパの樹木及び動物 {植物―動物}
五 ランチョとエスタンシア {耕作地と耕作人}
六 現今のガウチョ
七 カンポの遊楽 {タンゴ}
第九章 農業と遊猟
一 アルゼンティーナ共和国に於ける土地所有権 {征服者}
二 エスタンシエロ {エスタンシアの公園}
三 如何にして農僕は幼馬を馴育するか {馬の事及び馬の訓育}
四 土地所有者の田園生活 {エスタンシアの好愛}
五 草原に於ける狩猟 {銃猟}
六 綱猟 {自動車の猟}
第十章 ロサリオ港及テュクマン
一 ロサリオ
二 ロサリオ港
三 農業及び政治概要
四 アルゼンティーナの塵芥 {大統領の寝台車―テュクマンの歓迎}
五 仏蘭西の製糖所 {仏蘭西人の事業―農業労働者}
六 未開伐林及び鸚鵡 {鸚鵡の猟―鸚鵡の会議―旅人の氷菓子―国風の舞踏会
七 ラュクマンの仏蘭西植民地 {仏蘭西学校の開校式}
第十一章 ウルグヮイとウルグヮイ人
一 ウルグヮイ {ウルグヮイの過度の武備}
二 モンテヴィデオ港及び同市
三 政治界及びウルグヮイ議員 {共和国の大統領―仏蘭西より勝れる点―赤党と白党―同胞人民}
四 モンテヴィデオに於ける仏蘭西人 {新聞―ルナンの批評}
五 比較 {竝行}
六 拉丁主義 {拉丁主義の勝利}
七 学校 {初等教育と高等教育}
第十二章 リオ・デジャネイロ
一 ブラジルの第一の印象―サントス河 {黄熱病―初めての交際}
二 リオ・デジャネイロ湾 {同胞の待遇―懸命の闘争―植物の激烈なる発生}
三 公の法問と款待 {親愛嘆賞―仏蘭西及び民主国}
四 ブラジル人民 {未開墾地―混血児―理想の探究}
五 南米諸国の自治制度 {学校}
六 如何にして黄熱病を撲滅せしか
七 造船所ヴィアナ
第十三章 ブラジルの社会及風景
一 古の奴隷と其主人 {社会の中枢―植民者}
二 公の舞踏 {舞踏会に於て―劇場観覧席の器具}
三 仏蘭西に対する同情 {工業及び農業}
四 リオ港に於けるブラジルの森林 {市及び森―森林中の逍遥―森の盛大―ペトロポリス―『神の指』}
五 リオ・デジャネイロよりサン・ポールまで {森の火事}
六 サン・ポール州及び其市街 {ポール人―急ぎの見物}
七 仏蘭西陸軍軍事視察員 {軍紀}
第十四章 ブラジルの珈琲 ブラジル珈琲の優秀なる事
一 珈琲栽培の訪問 {珈琲の採集―巨人の死}
二 蛇園及びブタンタンタンの研究所 {深切なる蛇}
三 サントスへの帰還
四 珈琲園の開園式 {サンチアルダーへの路―未開伐森林}
五 帰路の事件 {石炭荷揚人足の同盟罷工}
六 仏蘭西南米間の関係 {米国生産の発達}
七 結論
索引