1986年　Ｂ５変型判（18.2×22.4）　P62　表紙スレ、時代シミ、端歪み、少ヤケ

“神の眼は暗闇の世界を見ることができる。その世界は常人が見ることのできない、見てはいけない非日常的な時空であり、そこには絶対的な生と死が存在する。
　神の眼はいつも呪性を帯びている。他者に呪的な力を及ぼし、エクスタシスにおとしいれる。霊的な交渉をし、異界と俗界を往来するためにである。
　神眼の「見る」「見られる」行為は、常人が望む異常能力である。呪力により邪霊を祓うと同時に、不可視のものを可視化できる世界と、魅力的な対話ができるからである。”（表紙紹介文）

目次：
眼―この神を視るもの（白川静）
呪術における眼―邪霊・邪視と僻邪の手段（国分直一）
ユーラシア大陸を渡る目の伝承（井本英一）
盲目の逆転の力（松田修）
随筆　狐の目（篠田桃紅）
眼の力（杉浦康平）
目ひとつの神（谷川健一）
役者のニラミ（今尾哲也）
不義士の復権―狂言作者の目（今尾哲也）
見者蟬丸（高橋睦郎）
目の民俗（飯島吉晴）