1986年　Ｂ５変型判（18.2×22.5）　P78　表紙僅スレ、背ヤケ

“仮面を顔に着け、頭にいただき演じる仮面舞踏［劇］は、アジアに多く残っている。神に祈り、神に舞を捧げ、神と共に芸能の喜びを分ちあってきた。もともと宗教儀礼として発達してきた芸能であるが、変容する表象は不可視の霊を見せてくれる。
仮面に生命を吹き込み、天界の動物たちが踊る。
神と遊び戯れ交霊する。アジアの国々には、日常と非日常の世界を往来できる自然回帰お路がまだまだ残されている。”（表紙紹介文）

目次：
仮面芸能研究の現状と課題（本田安次）
仮面劇の比較研究（フランク・ホーフ）
日本における仏教行事と仮面芸能［鬼を中心に］（佐藤道子）
ネパール・カトマンズの仮面舞踊劇［アスタマトリカの伝統］（トゥラシ・ディワサ・ジョシー）
仮面行事の主役［鬼］（芳賀日出男）
ラダックを訪ねて［悪魔払いの信仰とヘミス・ゴンパの祭礼］（高山茂）
鬼神面の種々面［能面における鬼面の形成を中心に］（田辺三郎助）
三春における獅子舞の機能（山本宏子）
日韓獅子舞の比較研究［浦山獅子舞と北青獅子舞］（朴美羅）
中国の獅子舞［北獅と南獅の比較］（宮尾慈良）
獅子とバロン［アジアのトランス誘導性動物仮面に関する人間生物学的研究］（大橋力）
タイの仮面舞踊劇［コーン］（チャトロン・モントリサート）
能・狂言における仮面の用法（羽田昶）
チベットの仮面劇『巴』（洛葉多吉）
韓国の仮面劇とその民俗的基盤（李杜鉉）
バリ島のトペン（イ・マデ・バンダム）