2008年初版 四六判 P298 カバー上端少イタミ P119下端折れ跡
巻頭カラー口絵4点
おもにイタリア、フランス各地の都市の景観について、建築、まちづくり、歴史といった観点から読み解く。
目次:
まえがき
I イタリアの丘の町
{丘の町の歴史と形態、迷宮性と明晰性/丘の町の美学/地中海感覚―明晰性と比例/たくまざる美、スポンターネオ感覚/空間のドラマ/デザイナーなきデザイン/色彩と素材の美/丘の町のディテール}
II 広場という快楽
{都市と広場/広場の性格/ローマの広場の美学}
III 彫刻と水の詩―ローマの噴水
{太陽と水と泉/都市の空間の中で/地中海世界の泉と噴水の文化/中世以降の泉と噴水/処女と幸福とパオラ/噴水の黄金時代}
IV ルネサンスのある修道士の環境美術
{寄木画とフラ・ジョヴァンニ・ダ・ヴェローナ/フラ・ジョヴァンニの寄木画の作品/実在した都市の情景と建築の再現/都市の肖像画/都市と建築の風景/田園風景画の先駆者/修道院僧室の戸棚のオブジェ}
V 人間の道、パリのパッサージュとヴェネツィアの小路
{人間のための道/パッサージュ、屋根つきの通路/ヴェネツィアの裏通り}
VI バロックからアール・ヌーヴォーに至る曲線感覚
{ボッロミーニのバロック建築/曲線の系譜}
VII アール・ヌーヴォー時代のパリの環境
{メトロ駅の曲線の造形/ベル・エポックのパリの都市風景/アール・ヌーヴォー建築/一九〇〇年パリ万国博}
VIII アール・ヌーヴォー都市ナンシーの建築的環境
{地方美術のルネサンス/森の妖精の家としての建築/アール・ヌーヴォーのステンドグラスとジャポニズム}
IX アール・デコの装飾する建築
{貧乏人のアール・デコ/パリのアール・デコ建築/アール・デコ国際展の建築/後期アール・デコ建築/ニューヨークのアール・デコ装飾建築/ライトの帝国ホテルと旧浅香宮邸}
X イタリア近代建築の夜明け
{一九二〇年代、三〇年代のイタリア/未来派とイタリア主義と合理主義/ミラノのノヴェチェント建築/イタリア・モダニズムの建築/後期ノヴェチェントの建築/ジオ・ポンティ}
XI 環境デザイナー、エットレ・ソットサス
{ポストモダンへ向かって/デザイン論争の時代/ヌオーヴォ・デザイン}
あとがき