1991年初版 B5判 P336+索引 輸送箱なし カバー上部少イタミ、背少ヤケ 帯破れ大(完全に二分されています)、イタミ
副題:『一般と個別の博物誌』ソンニーニ版より
エディトリアル・デザイン:祖父江慎、阿部聡
“空前絶後の大図鑑
哺乳類、鳥類、良性・爬虫類、魚類、軟体動物、節足動物、植物……。『一般と個別の博物誌』1123点3000余種のカラー図版を完全収録。”(帯文)
“世界的に博物学が復活し、新たな興味をもって一般的に迎えられている昨今、われわれ日本人がなすべきことは、南方熊楠の掘り起こしと、大博物学時代の原典となった『ビュフォンの博物誌』の翻訳出版、この2つをおいてあるまい。熊楠については、とまれ成功した。残るは分類学の祖リンネでさえできなかった偉業―世界の動植物を集めしかも図像化する―を成し遂げておきながら、その膨大さゆえ発刊以来200年もの間放置されてきた本書の翻訳出版である。1991年の秋、いよいよ愚生の長年の念願がかなうことになった。嬉しい。 荒俣宏”(帯裏紹介文)
※本商品に帯はありますが、破れて二分されていますので、実質「帯なし」とお考えいただくのがよいかと存じます。
目次:
[解説篇]
ビュフォンの生涯と博物学をめぐって(荒俣宏)
{個別から一般への飛躍/大博物学者の誕生/文学としての〈博物誌〉と理想郷としての〈製鉄所〉}
『一般と個別の博物誌』より
凡例
[図像篇]
A 地球の理論
B 自然の諸時期
C 鉱物の博物誌
D 動物の博物誌
E 人間の博物誌
F 四足獣類の博物誌
G 猿類の博物誌
H 鯨類の博物誌
I 鳥類の博物誌
J 両生・爬虫類の博物誌
K 魚類の博物誌
L 軟体動物の博物誌
M 節足動物の博物誌
N 植物の博物誌
O 一覧表・付図
図像篇・生物名補足
[テキスト編]
第一説 博物学の研究方法および取扱い方法について
{博物学との心得/唯一の方法と屈辱的な真理/植物学の失敗/研究の二つの障害/博物学の目的と文体/「自然」な分類法/リンネ式動物区分法の批判/古代の博物学者たち―アリストテレスとプリニウス/新たな博物学の真の目的/真理の諸相/自然学における数学と観察および実験の役割}
「動物の博物誌」より
第二章 生殖一般について
{部分と全体の相似/無限の前進と成長/解決可能な問題/「内的鋳型」とは何か/四z年は体制の生成を目指す}
第三章 栄養と成長について
{内的鋳型と有機部分と浸透力/機械論的原則}
第六章 生殖についての実験
{有機部分と精液動物/顕微鏡観察上の注意/実験I/実験II/実験III/実験IV/実験V/実験VI/実験XXV/実験XXVI}
訳者あとがき(ベカエール直美)
図像索引・参考文献