日本のかたち　アジアのカタチ　万物照応劇場　杉浦康平　三省堂

1994年2刷　Ａ５判　P171　帯イタミ大、破れ、折れ跡　カバー少スレ、少クスミ、上部少イタミ

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1994年2刷　Ａ５判　P171　帯イタミ大、破れ、折れ跡　カバー少スレ、少クスミ、上部少イタミ

“日本とアジアの遥かなる響きあい
流動し、渦巻き、力を放射する―内なる力、内なるこころが織りなす日本とアジアのカタチの意匠。万物が照応するアジア的コスモスが姿を現わす。”（帯文）

“アジアを旅し、眼を見開いてカタチを見、カタチに触れて考える。風土の中で息づいているものに手を触れ、目で確かめてみると、本で読み、写真で見知ったはずの姿の奥に潜んでいた部分が見えはじめる。そのカタチや意匠が、生活や風土の中で生みだされてゆく過程さえも、生き生きと見えてくる。おおくの人々の手をへて生活空間の中に定着したおのたちには、重層的な象徴性、語りつくせぬ記憶が染みついている。風土に密着したこのような部分は、机上の観察や議論からは落ちこぼれやすく、見えにくい。外形や機能だけでは語りきれぬ、環境や文化との深い関わりが秘められているのである。”（帯裏紹介文）

目次：
前口上　万物照応する世界

1　天の渦、地の渦、人の渦
2　唐獅子の渦
3　獅子の阿・狛犬の吽
4　横綱、巨体に結ぶ注連縄
5　花咲く樹を身に纏う
6　唐草文、生命力の奔流
7　花の冠、聖獣・精霊の豊穣力
8　曼荼羅の門
9　木魚の豊穣打音
10　火焔太鼓と龍・鳳の力
11　雷神の桴、雷鳴と雷光
12　獅嚙、降魔と豊穣の獣面
13　三叉矛と日月の輝き

カラー　万物照応の世界

14　「倶利伽羅龍」と瞑想原理
15　龍と剣、鍛冶の秘法
16　剣の山、仙山の霊気
17　神を招く「紙垂」の渦
18　山車、聖なる山・生命の木
19　神饌、頭上に戴く料理の山
20　須弥山に巻きつく龍王たち
21　亀がさえる曼荼羅宇宙
22　鶴亀寿ぐ、蓬莱の浮島
23　瑞象の「宝船」、帆走する仙境
24　吉祥文の祝い凧
25　蔵面、万象流転の顔《かんばせ》
26　降魔の眼、言霊の舌
27　唐傘のお化け、聖魔の境
28　日月眼、超越力をしめす

後口上　生命記憶をカタチにする
図版目録
参考文献