昭和47年初版　四六判　P259　函少汚れ、少ヤケ、角スレ　帯角１センチ程の破れ　本体背ヤケ　裏遊び紙ラベル剥がし跡

“好謔・該博・老来ますます好奇旺んな“星の博士”が目を地上に移して、明治から三代、懐かしい人のさまざま、移りゆく世のすがた、瞼の山々の思い出に軽妙な閑談を混じえて綴る好文章。”（帯文）

目次：
浜に生れて
　浜っ子／旅順開城／千里眼実験／楼新町／隣人／ある亡友／汁粉の殿様／ぼろ市・嫁市／星占い懺悔／バガブー／飛鳥仏炎上／鶴の舞／多摩今昔／迷子のしるべ

茶飲ばなし
　雪見／おいらん道中／宇治橋三の間／鷹匠結び／さつき晴れ／竹夫人／ナナカマド／月明り／猿鍋／火まわし
　“女王豕屋”／三宅坂／“天災”／“七兵ヱ”／幕間／焼けボックイ／影

星のまぎれに
　「思ひの津」／あかがりの足／蛇含草／草と蚕神／温石／書燈・懶架／幽霊船／邪眼／画中に遊ぶ
　田雞・酔蟹／ナマコ談義

閑談
　花色木綿／坊主持ち／呼ばわり山／チクラが沖／蕎麦クイズ／“獄門風呂”／入れ墨／毛抜／立膝／ラクダ異聞／さぼし・針箱

遥けき山々
　山恋／野呂川古道／大カンバ谷／山物語／山国の雲／北越暮春／若神子三日／雪の宿

あとがき