
1991年3版 四六判 P193 函角少汚れ 帯付 本体元パラ折れ跡
“未発表書簡70通から文豪の日常と名作誕生の舞台裏を読む”(帯文)
“ここに披露する谷崎潤一郎氏の書簡は、ごく最近、中央公論社から発見された先代社長嶋中雄作氏宛のもので、昭和二年から二十三年までの私信である。中には「このことは秘密に」と書かれているものもある。これで、谷崎氏が嶋中氏に、出版社社長と寄稿作家の関係以上の友情をもたれ、何かと相談ごとも多かった様子がわかる。(中略)何より先生の創作のご苦心の跡を辿ってみることは、今日の私に、よこ道でなく、本道である気もした。(本文より)”(帯裏紹介文)
谷崎潤一郎の書簡を掲載するのみならず、手紙が書かれた折々の谷崎自身の状況などを紹介しつつ、解説を加える。