1979年　Ａ５判　P278　表紙ヤケ、クスミ、汚れ、端に３ミリ程度の破れ　小口ヤケ、少シミ汚れ　巻頭および末尾ページヤケ

目次：
【討議】
諧謔と幽玄の哀歌　古代と現代、永遠と時間の彼方へ（田村隆一、篠田一士、鍵谷幸信）

【論考】
史的展望への試み　三つの視点から（新倉俊一）／Ｊ・Ｎの「永遠」　直感からキーワードへ（北村太郎）／西脇さんの西欧　覆された宝石（宗左近）／西脇順三郎と象徴詩　脱我、絶空の世界へ（窪田般彌）／西脇氏とヨーロッパ　どぶろくとラテン語（渋沢孝輔）／哀愁と諧謔　『壌歌｣の詩的運動について（菅野昭正）／西脇さんをめぐって　堅固で自在な世界（粟津則雄）

西脇順三郎とボードレール（井上輝夫）／西脇と朔太郎　「絶望の哲学」からの自由（那珂太郎）／西脇順三郎と折口信夫　フォークロワの検証（武田太郎）／西脇順三郎と瀧口修造・散見（鶴岡善久）／西脇順三郎と高村光太郎　幻影と論理（関口篤）／西脇順三郎アラベスク　土人の祭礼（吉岡実）／西脇さんの詩　その諧謔と俳句的リリシズム（山本太郎）

西脇順三郎　超自然の美の世界の先駆者（鮎川信夫）／西脇順三郎　その官能的詩観（大岡信）／西脇順三郎への回流（飯島耕一）／永遠の淋しさ　その感受と認識（入沢康夫）

【詩】
青い羽根のあるコラージュ文（瀧口修造）／葫蘆行（会田綱雄）／灰色の菫　西脇順三郎先生に（田村隆一）

【代表詩３０選】（編：田村隆一、篠田一士、鍵谷幸信）
『Ambarvalia』｛天気／雨／菫／太陽／手／眼／皿／カリマコスの頭とVoyage Pittoresque／ヴィーナス祭の前晩／哀歌／馥郁タル火夫／紙芝居Shylockiade／恋歌／世界開闢説／旅人｝
『近代の寓話』｛近代の寓話／秋／山樝の実／道路｝
『第三の神話』｛二人は歩いた／第三の神話｝
『豊穣の女神｛大和路／最終講義｝
『えてるにたす』｛菜園の妖術｝
『宝石の眠り』｛茄子｝
『禮記』｛田園の憂鬱／天国の夏｝
『鹿門』｛ヴァリエーション／海の微風｝
※「トリトンの噴水」「旅人かへらず」「失われた時」の３篇は長篇のため掲載されず

【自伝】
脳髄の日記（西脇順三郎）

【資料】
宝石と朝　新しきものに古い匂ひ（室生犀星）／西脇順三郎氏の持論　純正詩論とソフィスト的詩論（萩原朔太郎）／MAISTER萩原と僕　朔太郎からの出発（西脇順三郎）／雑記帳から　西脇氏の詩（瀧口修造）／『超現実主義詩論』を読んで（春山行夫）／『旅人かへらず』への手紙（北園克衛）

【エッセイ】
わが詩人・画家・西脇順三郎氏（福原麟太郎）／光り輝く哀愁　改作にみる詩人の願望（佐藤朔）／貴婦人はアランポエポエとす（稲垣足穂）／先駆的で完成的な詩（高見順）／憂鬱の撃壌　永遠と悲哀と説教と（寺田透）／想像と神秘の世界（安藤一郎）／西脇順三郎の詩　教養と諧謔の罠（村野四郎）

雑感　永遠の旅人の絵（安東次男）／pipe and pipe　独得のスタイル（中桐雅夫）／原点的な超現実主義（木原孝一）／いくつかのことば　手の届かぬところ（富岡多恵子）／アマルテイアの角　午睡の前の植物の汁（倉橋由美子）／さきの世のものがたり　秘蔵の一巻『あむばるわりあ』（塚本邦雄）／貧者の夏　くずれている学者（土方巽）

【年譜】（鍵谷幸信）
【参考文献目録】