1998年初版 四六判 ソフトカバー P189 背少ヤケ ビニールカバー付
海外詩文庫13
目次:
詩集〈ブエノスアイレスの熱狂〉から
{見知らぬ街/サン・マルティン広場/ロサス/散策/夜明け/サン・ファン街の夜}
詩集〈正面の月〉から
{バラ色の店のある街/町外れの地平線を眺めながら/別れ/キローガ将軍、馬車で死に向かう/平安を誇る/ジョーゼフ・コンラッドの本で見つけた手稿/船旅}
詩集〈サン・マルティン印の雑記帳〉から
{ブエノスアイレス建設の神話/扉のエレジー/イシドロ・アセベド/ラ・レコレタ}
詩集〈創造者〉から
{創造者/Dreamtigers―夢の虎/陰謀/黄色い薔薇/王宮の寓話/Everything and Nothing―全と無/ボルヘスとわたし/天恵の歌/砂時計/象棋/鏡/月/ある老詩人に捧げる/別の虎/Blind Pew―盲目のピュー/詩法/学問の厳密さについて/限界/詩人、その名声を告白する/アリオストとアラビア人たち/エピローグ}
詩集〈他者は、自己〉から
{詞華集に採られた小詩人に/羅針/サロニキの鍵/十三世紀のある詩人/バルタサル・グラシアン/あるサクソン人―(西暦四四九年)/ゴーレム/他者/薔薇とミルトン/読み手たち/すでに若くはない人に/テキサス/王の墓碑銘/スノッリ・スツットルソン(一一七九‐一二四一)/エマーヌエル・スウェーデンボルィ/瞬間/わたしの読者に/錬金術師/推論の詩}
詩集〈幽冥礼讃〉から
{一九二八年五月二十日/民族学者/ガウチョたち/ブエノスアイレス/祈り/His End and His Beginning―彼の終わりと彼の始まり}
詩集〈群虎黄金〉から
{短歌/ジョン・キーツ(一七九五-一八二一)に/失われたもの/一九七一年/脅かされる者/歩哨/ドイツ語に捧げる/約束/四循環/王宮/ヘンギストは男たちを求めている(西暦四四九年)/一匹の猫に/群虎黄金}
詩集〈永遠の薔薇〉から
{宇宙開闢説/夢/ブラウニング、詩人になる決意をする/豹/自殺者/シモン・カルバハル/カエサルに/プローテウス/ヤーヌスの胸像は語る/盲人/哀歌/鏡に/護符/夢魔/白鹿/The Unending Rose―永遠の薔薇}
詩集〈鉄貨〉から
{悪しき夢/前夜/イースト・ランシングの鍵/ペルー/異端審問官/ハーマン・メルヴィル/ヨハネス・ブラームスに捧げる/悔悟/バルフ・スピノザ/ヘーラクレイトス}
詩集〈夜の歴史〉から
{西暦六四一年、アレクサンドリア/獅子たち/わしは塵でさえない/アイスランド/一冊の書物/一八九九年のブエノスアイレス/版画/恋する男/待つ/鏡/土曜日/因縁}
詩集〈定数〉から
{デカルト/百科事典を購入して/あの男/讃歌/幸福/創造者/第三の男/眠り/共犯者}
詩集〈共謀者たち〉から
{名残り/それらは河である/若やいだ夜/哀悼歌/累計/シャーロック・ホームズ/寓話の糸/別の偽りの断章/ゴンゴラ/共謀者たち}
詩人論・作品論
{表現から引用へ(アルトゥロ・エチャバリア=フェラーリ 訳:井尻直志)/ボルヘス、エクスタシーの詩人(ウィリス・バーンストーン 訳:井尻直志)/シンボルの体系(エミル・ロドリゲス=モネガル 訳:井尻直志)}
解説(鼓直)
年譜