昭和48年 A5判 P214 全体に経年によるヤケ、汚れ、時代シミ 背少イタミ 裏表紙から末尾ページにかけて折れ跡 見返し剥がし跡 末尾ページ端僅破れ
目次:
西郷隆盛と福沢諭吉 反近代思想の基点と開明思想(橋川文三)
北村透谷と島崎藤村 覚醒したロマン精神と近代的自我・性愛・家・共同性(河野信子)
徳富蘇峰と山路愛山 明治ナショナリズムと国家意識の陥穽(北川透)
森鷗外と夏目漱石 近代日本の終末を先見的に生きた文学者の眼(松原新一)
内村鑑三と岡倉天心 明治の「事業者」の思想にみえる反権力の精神(村上一郎)
中江兆民と幸徳秋水 日本近代の国家権力への反逆思想のゆくたてとその権威(松本健一)
与謝野鉄幹・晶子と石川啄木 明星浪漫主義の精華と挫折(須永朝彦)
美濃部達吉と吉野作造 大正デモクラシーの精神的背景にあるものとその現代的再生の方途(金原左門)
芥川龍之介と有島武郎 近代的知識人思想の自然と知識の矛盾と相克のはざま(佐藤泰正)
柳田国男と折口信夫 常民と古代への視座をとおした近代日本への反措定の位相(村井紀)
小林秀雄と井上良雄 あるがままの〈自然〉と〈沈黙〉の奈落に立つ批評精神の双貌(梶木剛)
権藤成卿と橘孝三郎 戦前農本主義思想とファシズム(鈴木正節)
保田与重郎と亀井勝一郎 昭和の過激ロマン主義、日本的古代美への接近の陥穽と宿運(野島英勝)
中野重治と島木健作 その転向体験の位相と庶民的生活思想・感性(後藤総一郎)
西田幾多郎と三木清・戸坂潤 太平洋戦争下の西田哲学の位相と系譜、マルクス主義哲学との関連(しまねきよし)
丸山真男と竹内好 近代主義と近代の超克思想のはざまを架橋する視座は?(遠丸立)
埴谷雄高と吉本隆明 戦後思想の対極の達成点に位置する思想営為のはらむもの(森川達也)
射手座(コラム) (山折哲雄、宮田登、落合清彦、大森忠行、佐野美津男)
連載 {旅と民俗と詩1 幻の“八文半軍靴”(谷真介)/民衆宗教の原像4 土俗とモダニズム―祖神道教団(梅原正紀)}