昭和47年　Ａ５判　P202 表紙イタミ、ヤケ、時代シミ　ページヤケ、時代シミ

目次：
口絵　果ての風景（絵・文：難波淳郎）

隠遁の韜晦（広末保）
中国における無用の思想（駒田信二）

世捨てびとの諸相
　｛在原業平の流離（藤井貞和）／上田秋成の狂蕩（高田衛）／放哉・山頭火の孤絶（村上護）／永井荷風の頽廃―保田與重郎との関連において（塚本康彦）／寺門静軒の憂憤（紀田順一郎）／松逎家露八の享楽（加太こうじ）／井出為吉の沈黙―秩父事件の人々（井上幸治）｝

無宿渡世の世界（林英夫）
「宮本武蔵」論―その修業と遍歴のイメージ（佐藤忠男）
鼎談　世捨て思想と現代　自然・神・政治をめぐる思想（谷川健一、松田修、内村剛介）
仏舎利塔にかけるロマン　出家沙門・堀内貞良師インタヴュー（丸山照雄）

聖性への世捨て
　｛遊行の聖たち（五来重）／補陀洛詣での死の旅（松田修）／即身成仏と密教思想（益田勝実）／世捨てと山中他界観　民間信仰にみる彼岸と此岸（小松和彦）｝

連載　｛細道の中国３　複辟の夢（竹内実）／狂気の構造12　風狂列伝（村岡空）／村で考える３　石の鳴る海（吉沢和夫）｝