西洋の音、日本の耳 近代日本文学と西洋音楽 中村洪介 春秋社

2002年新装版 A5判 P531+索引P19 帯僅スレ カバー上部僅イタミ

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2002年新装版 A5判 P531+索引P19 帯僅スレ カバー上部僅イタミ

「幕末維新、明治の人たちは西洋音楽をどう聴いたか
洋楽受容にみる日本近代化論
1987年度『芸術選奨文部大臣賞』に輝いた画期的労作の復刊」(帯文)

「本書執筆の意図は大きく言って二つある。一つは、日本に西洋音楽が導入され、漸く近代人としての意識の中に根付き出した時期に当って、非音楽専門家達がこの異質の文化をどのように受け止めたかを、日本対西洋という比較文化的観点から見直すということ、もう一つは、音楽と文学の境界領域を開拓することである。(『はじめに』より)」(帯裏紹介文)

目次:
はじめに
第一章 幕末維新期の人々と西洋音楽
 (一)サムライたちと西洋音楽―万延元年遣米使節の記録から/(二)岩倉使節団と西洋音楽―久米邦武編『特命全権大使米欧回覧実記』から/(三)天地間無用の人々と西洋音楽―成島柳北と『航西日乗』から

第二章 島崎藤村と西洋音楽
 (一)「女學雑誌」、「文學会」の頃迄/(二)東北学院、東京音楽学校時代/(三)パリの藤村/(四)音楽家ルソーと藤村

第三章 上田敏と西洋音楽
 (一)音楽的視座から見た生涯/(二)文学、絵画、社会の中に音楽を聴く/(三)ヴァーグナーと総合芸術

第四章 永井荷風と西洋音楽
 (一)荷風の聴覚/(二)異郷で聴く音楽/(三)帰国後の荷風/(四)残響―晩年の荷風

第五章 石川啄木と西洋音楽
 (一)啄木の音楽的環境/(二)作品に表れた音と音楽/(三)「唱歌帖」と「黄鐘譜」/(四)啄木とヴァーグナー

付録 明治文壇とヴァーグナー

索引 {「日本の耳」から/「西洋の音」から/付「西洋の思惟」等々
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