1994年 14.4×22.2 P358 表紙背ヤケ、角僅イタミ 巻頭ページ角僅折れ跡
目次:
【エッセイ】
いつも心に留めておくこと(青木保)
臨死体験から「死者の書」へ “生からの死”から“死からの生”へ―(山折哲雄)
死を考えること(坂東眞砂子)
ある過剰とある欠如としての(岡崎京子)
死体演劇のために(川村毅)
【徹底討論】
“死者の書”の提起するもの―魂の唯物論的起源をめぐって―(中沢新一、彌永信美)
【チベット】
「チベットの死者の書」とは何か(森雅秀)
死が下りてくる時 チベット『死者の書』をめぐって(佐々木幹郎)
原話 デーロク物語(タクトゥン・ドルジェ 編訳:石濱裕美子)
身体技法と死の哲学のアジア性 チベット死者の書と野口晴哉の整体法(長沢哲)
ユングのバルド・ソドル注解について(入江良平)
「チベット死者の書」が現代に投げかけるもの(菅靖彦)
ボン教の死者の書(デトレフ・I・ラオフ 訳:奥山直司)
【インド/中東】
空思想における死と再生(立川武蔵)
アルダー・ウィーラーフの書 ゾロアスター教徒の霊界旅行(岡田明憲)
【日本】
地下世界訪問譚あれこれ それは文化の問題といかに相関しているか(西郷信綱)
あの世の話 日本人の生死観(梅原猛)
浄土神楽祭文 死の国へのギャンビット(山本ひろ子)
平田篤胤と〈もののあわれ〉 生者のための死者の書(百川敬仁)
折口信夫『死者の書』のジレンマ 「語り部」をめぐって(村井紀)
【エジプト】
古代エジプトの異界旅行 人形・芝居・神(ヨアン・ペテル・クリアーノ 訳:桂芳樹)
現代を照らすエジプト 死者への書・死者からの書(矢島文夫)
エジプトの『死者の書』とは何か(長谷川蹇)
死後という名の謎 エジプトの死者の書から(多田智満子)
『死者の書』の国の浦島伝説 タウフィーク・アル=ハキームの『洞窟の人々』(杉田英明)
【ヨーロッパ】
オルフィズム 古代ギリシアの「死生観」(今井正浩)
アエネアスの冥府下り 古代ローマ人にとっての死後の世界(松本宣郎)
原詩 マルドゥーンの航海 ケルトの死者の書から(A・フィン 編:C・マシューズ 訳:安野玲)
北方ゲルマン人の死の世界 「エッダ」と「サガ」にみるヘル、ワルハラ、ラーン(谷口幸男)
転生説と死者のマニュアル キリスト教の地下水脈(竹下節子)
天使体験(パオラ・ジオベッティ 訳:鏡リュウジ)
ポール・ブロカ『頭蓋学の手引き』 死を見失わせる実証主義の「死者の書」(渡辺公三)
【北アメリカ大陸】
ヘヤー・インディアンにおける“死者の書”(原ひろ子)
【カラー口絵】チベット死者の書マンダラ (撮影:松本栄一)