
1995年 四六判 P282 帯破れ、僅汚れ カバー背ヤケ、端少イタミ
“現代の〈創造〉はどこから生まれ、どこへ行くのか?
限りなく拡散し錯綜する〈現代〉文明の諸相。そのカオスにあって試行し発見を続けるしたたかな創造的精神 ―その新たな可能性を探る。”(帯文)
舞踊・映像文化・音楽・演劇・建築・文学など、創造にかかわる分野で活躍するゲストと、ホストである水沢勉との対談集。
1992年10月〜1993年3月に東京・渋谷の期間限定ワインレストラン「from DANCE」で行われた連続対談企画「from DIALOGUE」の記録。
目次:
序にかえて(水沢勉)
【I 舞踊】
複数の支点 ―ダンスのよってたつもの(勅使川原三郎)
{「骨」と「空気」/身体―踊る意味/鉄とガラス/透明な身体/無数の点}
【II 映像文化】
映像は何をなし得るか ―テッラ・コグニタとしてのテレビ(吉田直哉)
{ドキュメンタリーを作る/音と映像/現在進行形の提示/時間軸の往復としての歴史ドラマ/未知を既知にする/可能性への挑戦}
【III 文明の表象】
〈飛行機〉の想像力 ―サン=テグジュペリと稲垣足穂(稲垣直樹)
{飛ぶことのイメージ/アインシュタイン的時空間/ポスト・モダンとしての飛行機/飛行機文学の時代/稲垣足穂とキリコ/サン=テグジュペリと日本の文学的状況/飛行の運命}
【IV 音楽文化】
演奏〈芸術〉の可能性 ―グレン・グールドのなしたこと(宮澤淳一)
{思い入れの欠落した聴取/コンサート・ドロップアウトの虚と実/「非人情の美学」とグールド}
【V 作曲家の現代】
〈音楽〉の解放へ ―ケージという事件(一柳慧)
{ニューヨーク ―五〇年代/ヨーロッパとケージ/「音を音に返す」/ケージ以後}
【VI 英米演劇】
演劇の虚構の力 ―演劇的認識による世界の再構築(喜志哲雄)
{近代リアリズムにおけるシェイクスピア/世界劇場と「虚構の真実」/ピンターの現代性/演劇の現在/演劇的認識とは何か}
【VII 建築】
都市の再構築 ―現象発生装置としての建築(伊東豊雄)
{都市の変貌/透明性と皮膜/「実態」としての住居、「願望」として住居/サランラップシティー/建築を意識させない建築/建築の新たな可能性へ向けて}
【VIII 建築史】
〈生きられた都市〉への視点 ―インテルヴェントの思想(陣内秀信)
{モダニズムの克服/イメージをつなぐ空間―ヴェネツィア/ミクロ・コスモスとマクロのプランニングー東京/都市の記憶/都市の「図」と「地」}
【IX 近代美術史】
〈前衛〉の再発見 ―一九二〇年代のベルリン芸術運動(五十殿利治)
{ベルリン、一九二二年/村山知義のベルリン・デビュー/ダンサーとしての村山知義/「空間」の発見/空間意識の日本的展開/複眼的な視座に立って}
【X フランス文学】
ダダ=二〇世紀の顔 ―トリスタン・ツァラとアヴァンギャルド(塚原史)
{ツァラ登場思想的背景/オブジェとしての言語/シュルレアリスムとツァラ/アヴァンギャルドあるいはダダの解体/決裂のあと}
あとがき(水沢勉、矢萩喜従郎)