
昭和54年 四六判 P403 帯スレ、背ヤケ、上端イタミ(少欠損)、内側時代シミ 函ヤケ(特に背ヤケ大)、天地汚れ 本体元パラ下端破れ 月報付
“芸術はここちよさや技巧を排し、時代精神をこそ表現すべきだとする著者の復興期の革命的芸術論集。”(宣伝文)
目次:
【今日の芸術】
一 なぜ、芸術があるのか
{生きるよろこび/芸術の見方 ―あなたには先入観がある}
二 わからないということ
{「八の字」文化/わからない絵の魅力/観賞と創造の追っかけっこ}
三 新しいということは、何か
{「新しい」という言葉/芸術はつねに新しい/新しいものへのひがみ/近代文化の世界性/アヴァンギャルドとモダニズム}
四 芸術の価値転換
{芸術は「ここちよく」あってはならない/芸術はいやったらしい/芸術は「きれい」であってはならない/芸術は「うまく」あってはいけない}
五 絵はすべての人の創るもの
{見ることは、創ることでもある/昔、絵は見るものではなかった/下手な絵かきたち/名人芸のいらない時代/だれでも描けるし、描かねばならない/自由の実験室/子どもと絵}
六 われわれの土台はどうか
{日本文化の特殊性/芸術と芸ごと/日本的モラル}
【アヴァンギャルド芸術】
一 序説
二 抽象芸術の発展
三 ダダとスュールレアリスム
四 結語・アヴァンギャルドの将来 ―対極主義
五 アヴァンギャルドの技術 ―技術の本質
【画文集 アヴァンギャルド】
詩とデッサン
一 パリ回想
{パリの悲劇/パリ画壇の黄昏}
二 アヴァンギャルドの歴史
{二十世紀の絵画/アヴァンギャルド芸術の源泉}
三 アヴァンギャルドの精神
{アヴァンギャルド芸術の精神/デフォルマシオンについて/審美観の断層}
四 対極主義
【付・収録本の序と跋】
解説「夜の会」の頃の岡本太郎(埴谷雄高)
解題に代えて
月報:戦後の岡本太郎(瀬木慎一)//『今日の芸術』を読んだ頃(中原佑介)/同時代の証言 書評再録 岡本太郎の横顔(瀧口修造)