
1996年 A5判 P285 帯少スレ、背ヤケ カバースレ、端少イタミ ページ端僅ヤケ 付録CD-ROM付
“CD-ROMコンテンツを創るには、いったい何が必要なのか!
「マルチメディア人体」の開発者が説く理論と実例”(帯文)
“1996年、春。これまで日本で開発されたものとしては、最大規模の教育向けマルチメディアソフトが完成した。「マルチメディア人体」。国内外のコンクールで数多くの賞を受けているテレビ番組・NHKスペシャル「驚異の小宇宙・人体」シリーズを映像素材にした新しいタイプのエデュテインメントソフトだ。このソフトの制作にあたっては、世界的にも類のないマルチメディアソフト開発プロジェクトが結成された。教育メディアの研究者、医療や健康教育の専門家、中学・高校の教諭、テレビ番組プロデューサー、コンピュータグラフィックスやマルチメディアのアーティストが参加し、研究と開発に費やされた期間は4年以上にも及んだ。「マルチメディアは社会や教育にどうあるべきか」という問いかけからスタートした、このプロジェクトの真価は、最終プロダクト以上に、研究や開発のプロセスそのものにあるといえる。……はじめにより”(帯裏紹介文)
目次:
はじめに
【マルチメディアの技法 ―「マルチメディア人体」はこうしてできあがった―(菊江賢治)】
第1章 はじめに志ありき ―プランニング―
{01 コンセプトメイキング/02 トキ・ヒト・モノ・カネ}
第2章 イメージとテクノロジーとの対決 ―シナリオ・コンテ・仕様書制作
{01 シナリオ制作/02 コンテ制作/03 仕様書制作/04 マルチメディア演出論}
第3章 異業種のコラボレーション ―コンテンツ・インターフェイス・プログラム制作―
{01 コンテンツ制作/02 インターフェイス制作/03 プログラム制作}
第4章 作っては壊すことの意味 ―評価と修正―
{01 形成的評価/02 修正}
第5章 作品から商品へ ―製品化―
{01 デバッギング/02 マスター版制作/03 広報/04 英語版への移植/05 いくつかの後悔}
第6章 メディア・ルネサンスをめざして ―むすび―
{01 マルチメディアとは何か/02 『メディア・ルネサンス』の時代が始まる/03 「メディア化」こそがマルチメディアソフトの命だ}
【マルチメディアの作法 ―「マルチメディア人体」を支えた理論的フレーム―(飯吉透)】
第1章 マルチメディアとエデュテインメント環境
{01 マルチメディアとは何か/02 エデュテインメントとは何か}
第2章 環境としてのマルチメディアのデザイン
{01 マルチメディア空間のデザイン/02 ユーザーインターフェイスのデザイン/03 ナビゲーションのデザイン}
第3章 ユーザーを支援する知的ツールのデザイン
{01 情報を探索するツール/02 情報を整理するツール/03 情報を表現するツール/04 インテリジェントなツール/05 利用する形態を支援するツール}
第4章 マルチメディアの形成的評価
{01 マルチメディアの評価とは/02 データ収集のテクニック/03 評価の観点}
著者対談
著者あとがき
あとがきにそえて(林勝彦)
索引
「マルチメディア人体」制作委員会
「マルチメディア人体」デモンストレーションCD-ROMを使う前に