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2013年 A5判 P437 帯付 カバー上端ごく僅イタミ
“極北人類学の新展開
フィールドワークの成果と理論的考察を総合して、イヌイト民族誌に新たな地平を拓く野心作。伝統的な移動活動であるナビゲーションの日常的な実践を軸に、在来知、大地との絆、環境問題、グローバリゼーション、先住民運動など、 イヌイトが直面する問題に斬新に切り込む。(スチュアート ヘンリ)”(帯文)
目次:
プロローグ
序章 イヌイトのナヴィゲーションをめぐる諸問題
一 本書の主題 ―イヌイトのナヴィゲーション
二 理論上の問題 ― 「人類学の危機」と本質主義批判
三 本書の構成 ―綜合的文化分析を目指して
第一章 極北人類学の功罪 ―「もう一つのパラダイム」という名の神話
一 人類学の危機 ―本質主義とアイデンティティの政治
二 極北の先住民 ―カナダ・イヌイトの現在
三 在来知研究の視座 ―民族科学から在来知へ
四 イヌイトの知識 ―近代科学と対等なパラダイム
五 本質主義の陥穽 ―在来知研究の問題点
六 極北人類学の功罪 ―「もう一つのバラダイム」という名の神話
第二章 交差点としての民族誌 ―文化の綜合的分析へむけて
一 綜合的な文化分析 ―「伝統」を解凍する鍵
二 日常的実践のダイナミズム ―実践の理論と文化の綜合的分析
三 レイヴの分析デザイン ―社会・文化システムと日常の経験世界
四 交差点としての民族誌 ―レイヴの研究デザインの可能性
五 在来知のダイナミクス ―在来知の再定義と記述の方法
六 交差点としての民族誌 ―文化の綜合的分析へむけて
第三章 「大地」との絆 ―ナヴィゲーションの制度的背景
一 ナヴィゲーション ―エスニシティの表徴としての日常的実践
二 空間の構造 ―環境を構造化する記号体系
三 環境を読む鍵 ―ナヴィゲーションをめぐる環境の指標
四 クガールク村のアッグヴィリグユアッグミウト ―ナヴィゲーションの歴史的背景
五 アッグヴィリグユアッグミウトの現在 ―ナヴィゲーションの社会・政治・経済的背景
六 「大地」との絆 ―エスニック・アイデンティティの礎
七 「大地」との絆の信念 ―今日のイヌイト社会の制度的現実の要
第四章 「イヌイトのやり方」の戦術 ―ナヴィゲーションをめぐる生活世界
一 ナヴィゲーションの舞台と実践主体 ―調査の概況
二 ナヴィゲーションの実相 ―「戦略」に組み込まれた「戦術」
三 ナヴィゲーションをめぐる語り ―インタビューの社会的位置づけ
四 戦術的実践の再演 ―機略の物語
五 戦術のイデオロギー ―「イヌイトのやり方」と「白人のやり方」の構築と再生産
六 「イヌイトのやり方」の戦術 ―イデオロギーの構築と再生産
第五章 生活世界の現実 ―戦術のイデオロギーの構築と再生産
一 戦術のイデオロギー ―在来知を方向づける原理
二 「大地」との絆 ―紡ぎ出される歴史
三 認識論から存在論へ ―差異の背後にある政治・経済・社会・文化的関係
四 生活世界の現実 ―戦術のイデオロギーの構築と再生産
終章 日常的実践のダイナミクス
エピローグ
あとがき
註
引用文献