
1977年 四六判 ソフトカバー P143 ビニールカバースレ 帯波打 帯および表紙背ヤケ、汚れ 小口少ヤケ、少汚れ
“飯島耕ーもまた、彼の詩を書き始めた時点で、すでに自分が「詩に宿命づけられ」ていることを、かなりはっきりと承知していた。ただし、むしろ「希望」―言葉の最も純粋な意味での「希望」―と呼ぶべきものであった。むろんそこにも、現実に対する違和感は常に存在している。しかし、その違和は、彼自身の責任で生じたものでもなければ、現実の側の悪意から生 じたものでもなかった。しいて言えば、それは彼にとって、始源のときからそこにあったのだ。安藤元雄”(裏表紙紹介文)
目次:
【詩集〈他人の空〉全篇】
吊るされた者の木版画に
他人の空
砂の中には
世界中のあわれな女たち
空
牡牛よ
埃まみれの空
行列
血について
霧
死人の髪
理解
大きすぎる荷物
切り抜かれた空
帰ってきた子供たち
思い出された村
見る
一回
探す
途
影を背中につけた動物たち
言葉について
【詩集〈わが母音〉全篇】
わが母音
見えないものを見る
絶望の色を切り離す手
森の色
一つのものに近づく夜
荊のとげ
誰が孤独だといって……
子供の領地
不幸に耐える人々
試練
種子
種子
聖火曜日
詩人の魂
風が吹いたら
青空が遠くまで
【詩集〈ミクロコスモス〉全篇】
(水の磁石は)
(雨があがると虹が立ち)
(ふしぎにすべてが似かよってくる)
(ぼくらは大勢で歩いて行った)
【〈飯島耕一詩集〉から】
夜の洪水
日の光
変身
ある朝に
暗
【詩集〈何処へ〉全篇】
何処へ
夕陽のなかで
サンダウン
匙
われわれにとってのことば
われわれにとってのことば
一九五六年十月十一月
一九五九年十二月
アメリカ交響楽
娘たちそれとも素敵なくらし・4
ある夕景
夕陽を眺めに
【詩集〈ウイリアム・ブレイクを憶い出す時〉から】
騒がしい鎮魂歌
ひとに
ひとに
冬の朝
どこにでもいるミロ
カナンの地
雨の現実
どこかで逢おう
ウイリアム・ブレイクを憶い出す詩
白い森 黒い森
【詩論】
昭和二十二・三年の詩集
【詩人論】
飯島耕一論(岩田宏)
【解説】
生得の詩人(安藤元雄)