昭和42年 A5判 P238 函少スレ、少汚れ、少時代シミ、背から端にかけて少ヤケ、角僅イタミ 本体表紙少時代シミ、背少ヤケ 天および両見返し・扉ページ少時代シミ
安永年間に刊行された鳥山石燕による妖怪画集3作、『画図百鬼夜行』『今昔画図続百鬼』『今昔百鬼拾遺』を影印復刻。各巻の序・跋文は活字翻刻して巻末にまとめられ、図版中に添えられた本文は目次に翻刻されている。
また、巻末に編者による解説文「百鬼概説」を収める。
国書刊行会版や角川ソフィア文庫版など、後年刊行された版には上記3作に加え、シリーズ最後の4作目『百器徒然袋』が収録されているが、この渡辺書店版には入っていない。
本書巻頭の「緒言」によれば編者は『百器徒然袋』を名前だけは知っているものの実際に見たことがないと綴っており、当時は実在が確認できない作品だったことがうかがえる。
目次:
緒言
内容目次(本文翻読)
【画図百鬼夜行】
画図百鬼夜行 前編 陰
{木魅/天狗/幽谷響/山童/山姥/犬神 白児/猫また/河童/獺/垢嘗/狸/窮奇/網剪/狐火}
画図百鬼夜行 前編 陽
{絡新婦/鼬/叢原火/釣瓶火/火車/鳴屋/逆柱/反枕/死霊/幽霊/姑獲鳥/海座頭/野寺坊/高女/手の目/鉄鼠/黒塚/飛頭蛮/ふらり火/姥が火/雪女/生霊}
画図百鬼夜行 前編 風
{見越/せうけら/ひやうすべ/おとろし/塗仏/濡女/ぬらりひよん/元奥寺/苧うに/青坊主/赤舌/ぬつへつほふ/牛鬼/うわん}
今昔続百鬼 巻之上(雨)
{逢魔時/鬼/山精/魃/水虎/覚/酒顛童子/橋姫/般若/寺つつき/入内雀/玉藻前/長壁/丑時参}
今昔続百鬼 巻之中(晦)
{不知火/古戦場火/青鷺火/提燈火/墓の火/火消婆/油赤子/片輪車/輪入道/陰摩羅鬼/皿かぞへ/人魂/舟幽霊/川赤子/古山茶の霊/加牟波理入道/雨降小僧/日和坊/青女房/毛倡妓/骨女}
今昔続百鬼 巻之下(明)
{鵼/以津真天/邪魅/魍魎/貉/野衾/野槌/土蜘蛛/比々/百々目鬼/震々/骸骨/天井下/大禿/大首/百々爺/金霊/天逆毎/〔日の出〕}
百鬼夜行 拾遺 上之巻(雲)
{蜃気楼/燭陰/人面樹/人魚/返魂香/彭候/天狗礫/道成寺鐘/燈台鬼/泥田坊/古庫裏婆/白粉婆/蛇骨婆/影女/倩々女/煙々羅}
百鬼夜行 拾遺 中之巻(霧)
{紅葉狩/朧車/火前坊/蓑火/青行燈/雨女/小雨坊/岸涯小僧/あやかし/鬼童/鬼一口/蛇帯/小袖の手/機尋/大座頭/火間虫入道/殺生石/風狸/茂林寺釜}
百鬼夜行 拾遺 下之巻(雨)
{羅城門鬼/夜啼石/芭蕉精/硯の魂/屏風闚/毛羽毛現/目目連/狂骨/目競/後神/否哉/方相氏/滝霊王/白沢/〔隠里〕}
本文序跋集(翻読)
百鬼概説(田中初夫)
英文要約
索引