1993年　四六判　ソフトカバー　P265　帯・カバー少汚れ、背から端にかけてヤケ大　天地小口ヤケ

“世界屈指の「問題の詩人」
「不確定の詩学」「中産階級的言説を覆す詩」から「オーソドックスな抒情詩」まで
批評家たちの毀誉褒貶のレッテルをアッシュベリーの詩はすりぬけていく。
散歩をするように彼の詩は精神の動きを写し出していく。
読者は粘着性の展開力に魅せられて、お化け屋敷めぐりの子供のように歩いていくほかない。
思いがけない角度から生の諸相が照らし出され、未踏の領域に分け入るだろう。
常に新しい実験をしてきたアッシュベリーの代表詩選集。”（帯文）

目次：
【〈木々〉（一九五六）から】
木々
使用説明書

【〈川と山〉（一九六六）から】
川と山

【〈春の二重の夢〉（一九七〇）から】
唄
災い少なし
農具とカブハボタンのある風景
パラーガン

【〈三つの詩〉（一九七二）から】
システム（抜粋）

【〈凸面鏡の中の自画像〉（一九七五）から】
凸面鏡の中の自画像

【〈屋形船の日々〉（一九七七）から】
焼き絵
そして詩作如絵《ウト・ピクトゥラ・ポエシス》が彼女の名前
詩とは何か
シリンガ

【〈影の列車〉（一九八一）から】
逆説と撞着
怖気

【〈波〉（一九八四）から】
北の農場で
おなじみの歌
俳句三十七首
波

【〈四月のガリオン船〉（一九八七）から】
ヴォキャンソン
四月のガリオン船

註
アッシュベリー断面（大岡信）